中國國産アニメ映畫「哪吒之魔童閙海（ナーザの魔童大暴れ）」の中で、太乙真人がレンコンを使い哪吒と敖丙の「肉體を再構(gòu)築」するシーンは不思議で興味深く、印象的だった。湖北日報が伝えた。

今、科學(xué)技術(shù)の力により、神話が現(xiàn)実になろうとしている。武漢軽工大學(xué)食品科學(xué)?工程學(xué)院の易陽教授のチームはレンコンを原料に、カスタマイズしたレンコン線維のボーンプレートを作成し、骨細(xì)胞の増殖を促進(jìn)する技術(shù)を開発した。関連技術(shù)はすでに動物実験の段階に入っていることが4日、同大學(xué)への取材で分かった。

科學(xué)研究実験について議論する易陽教授のチームメンバー。（撮影?張歆）

チームメンバーで、同科學(xué)研究の責(zé)任者の江雪玉博士は、「骨細(xì)胞の増殖はツタの成長のようなものだ。斷裂または破損した骨にカスタマイズしたボーンプレートを裝著することで、骨折の部位に保護(hù)効果を発揮すると同時に骨細(xì)胞のボーンプレートに沿った増殖を促進(jìn)し、最終的に骨の修復(fù)を?qū)g現(xiàn)する」と述べた。

レンコンを持つ江雪玉博士。（撮影?張歆）

骨細(xì)胞の増殖を?qū)g現(xiàn)するためには、ボーンプレートの材料に高い剛性（貯蔵弾性率10キロパスカル以上）が必要であると同時に一定の粘著性を兼ね備える必要がある。市販されているボーンプレートは通常、金屬、セラミック、同種異系移植骨などの材料を採用している。手術(shù)の曝露面積が広く、免疫拒絶反応が深刻といった欠點(diǎn)がある。このほか、従來のボーンプレートは分解されにくいか、分解速度が新生骨の成長速度と一致しないといった問題がある。

易氏のチームの研究で、天然素材のレンコンは生分解性を持ち値段が安いといった利點(diǎn)があるものの、レンコン粉を直接用いて作成するボーンプレートでは剛性が足りないことが分かった。チームはレンコンを処理した後に3Dプリント技術(shù)を利用し、骨折の狀況に基づきボーンプレートを作成しただけでなく、プリントにおいてレンコン繊維のボーンプレートの構(gòu)造がより緻密になり、骨組織の再構(gòu)築を促進(jìn)するのに役立つ。

レンコンがボーンプレートの原材料になるのはなぜか。その他の山芋、ジャガイモ、里芋といった根莖類は代替材料となり得るのか。江氏によると、レンコンはデンプンやセルロースなどの巨大分子を豊富に含んでおり、剛性と一定の強(qiáng)靭性を兼ね備えるボーンプレートを作成することができる。またレンコンにはポリフェノールや多糖類などの活性成分が含まれており、抗炎癥作用や抗酸化作用を持ち、細(xì)胞の成長を促進(jìn)できる。

世界のレンコンの80％が中國で生産され、湖北省は中國のレンコンの里だ。易氏のチームはレンコンを十?dāng)?shù)年研究し、22年よりレンコンのバイオ醫(yī)學(xué)分野への応用を試みている。

3Dプリントされた四角形のレンコンのボーンプレート。畫像提供：科學(xué)研究チーム

江氏は、「研究成果が臨床応用されるまでにはまだ時間がかかる。骨組織の再生過程において、レンコン繊維のボーンプレートも徐々に分解されるが、最も理想的な狀況は、新生骨の成長速度とボーンプレートの分解速度が一致することだ?，F(xiàn)在の研究は初期段階にあり、レンコン繊維のボーンプレートの生物體內(nèi)における長期的な安全性などをさらに検証する必要がある。これらの作業(yè)は長い時間を要する。じっくりと科學(xué)研究と検証を積み重ねてはじめて、患者が安心して使用することができる」と述べた。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年3月6日