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雲(yún)南のコーヒーが「中國を代表する」理由とは?

人民網(wǎng)日本語版 2025年03月21日16:58

習近平総書記は3月19日午後、雲(yún)南省の麗江古城を訪問し、石畳の道を歩きながら視察した。地元住民や沿道の観光客から、「コーヒーを一杯いかがですか?」という溫かい言葉をかけられた。習氏は絶えず足を止めて人々と親しく交流し、「雲(yún)南のコーヒーはやはり中國を代表するものだ。今では海外でも人気がある」と述べた。人民日報が伝えた。

撮影?虎遵會

撮影?虎遵會

雲(yún)南のコーヒーが中國を代表するのはなぜだろうか。

1つ目の理由は、全國で圧倒的な優(yōu)位性を誇る作付面積と生産量だ。

撮影?陶平

撮影?陶平

2024年、同省はコーヒーの作付面積が約8萬4467ヘクタール、生産量が14萬6000トンに達し、どちらも全國の98%以上を占めており、まさに中國最大のコーヒー産地だ。

雲(yún)南のコーヒー栽培の歴史は130年前までさかのぼることができ、現(xiàn)在の主な栽培地は普洱(プーアル)市、保山市、臨滄市、徳宏傣(タイ)族?景頗(チンポー)族自治州、西雙版納(シーサンパンナ)傣(タイ)族自治州、怒江傈僳(リス)族自治州の6州?市だ。北回帰線に近い、緯度が低い、標高が高い、晝夜の寒暖差が大きい、土壌が肥沃で弱酸性といった雲(yún)南の自然環(huán)境は、世界的なコーヒー産地と非常によく似ている。

撮影?虎遵會

撮影?虎遵會

コーヒー豆の中でも特に小粒のコーヒー豆は、雲(yún)南の環(huán)境に最適で、「濃厚だが苦くなく、香りは強すぎず、ほのかにフルーティーな酸味がある」といった特徴を備え、ここ數(shù)年はコーヒー好きの間でますます認知度が上がっている。スターバックス、ネスレ、瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)も複數(shù)種類の雲(yún)南コーヒー豆製品を相次いで売り出すなどして、國際ブランドから中國の新興コーヒーブランドまで、雲(yún)南のコーヒー豆は今や「外せない存在」となっている。

2つ目の理由は、品質(zhì)の飛躍的向上だ。

同省のコーヒー作付規(guī)模は中國ではトップシェアを誇るものの、國際市場のコーヒー豆サプライシステムに占める割合は2%にも満たない。また雲(yún)南コーヒーはハイブリッド系品種のカティモールが多く、病気に強い、生産量が多いといった長所はあるものの、品質(zhì)という點でトップレベルの仲間入りをすることは難しい。

品質(zhì)と生産量が國際市場で優(yōu)位性を持たないということは、価格決定権もないということだ。さらに栽培のレベルと加工の立ち後れにより、雲(yún)南のコーヒーはかつては「豆を500グラム売っても、コーヒー1杯分の値段にもならない」という苦境に陥っていた。

それではどのようにして局面を打開したのだろうか。同省は22年にコーヒー産業(yè)の発展を支援するために「コーヒー6條政策」など一連の施策を打ち出し、雲(yún)南コーヒーが製品の質(zhì)を高める高質(zhì)化と付加価値を高める精密加工の道を歩むよう支援している。

高品質(zhì)コーヒーに最適の栽培エリアとして約7萬ヘクタールの土地を指定し、ゲイシャやティピカなどの優(yōu)良品種の普及拡大を進め、雲(yún)南コーヒーブランドを打ち出して高品質(zhì)コーヒーファームを建設した……3年にわたる努力の末、雲(yún)南コーヒーの高品質(zhì)化率は21年の8%から31.6%に上昇し、精密加工率も21年の20%から80%に上昇した。

昆明稅関のまとめた統(tǒng)計によれば、24年の同省のコーヒー輸出量は前年比358%増の3萬2500トンに達し、オランダ、ドイツ、米國、ベトナムなど29の國?地域に輸出されている。

3つ目の理由は、ますます高まる市場での認知度だ。

現(xiàn)在、北京?上海?広州?深センなどの一線都市から四線?五線の小都市まで、中國ではカフェが急速に普及しつつある。特に多くの90後(1990年代生まれ)や00後(2000年代生まれ)にとって、コーヒーは単なる眠気覚ましの飲み物から、今では味わうものへと高度化を遂げている。インスタントコーヒーは高く売れないが、西湖龍井茶(中國の高級緑茶)は高値で取引されている。つまり、消費者は品質(zhì)に見合った価格を受け入れるようになってきた。

さらに日増しに高まる文化的な自信により、若者世代は海外カフェブランドへの憧れの気持ちが低下する一方で、國産コーヒーへの関心を深めている。多くの雲(yún)南のコーヒー業(yè)者は、「雲(yún)南のコーヒー生産量は將來的には中國國內(nèi)市場のニーズを満たすのも難しくなるだろう」という聲も上がるほどだ。

麗江市は実はコーヒーの産地ではないが、絶好のコーヒー消費シーンを提供している。窓を開けて雪をかぶった山を眺めるのは、コーヒーを飲みながら「ほっこり」するのにこれ以上ないぴったりの情景だ。豊富なコーヒー資源とコーヒー文化を生かしながら、同省は「コーヒーと旅行の融合」を積極的に推進し、コーヒーファーム、コーヒーマーケット、コーヒーブロックなど、コーヒーをテーマにした複數(shù)の新型消費シーンを打ち出した。観光客はコーヒーの栽培、収穫、鑑定評価など全てのプロセスにわたって、沒入型の體験をすることができる。コーヒーをじっくり味わい、雲(yún)南の風土や人情に觸れることもできる。

撮影?劉怡

撮影?劉怡

今年の全國両會(全國人民代表大會?中國人民政治協(xié)商會議全國委員會)開催期間中、雲(yún)南省黨委員會の王寧書記は全國のネットユーザーに「雲(yún)南での長期滯在」を提案した。ますます多くの人に雲(yún)南を訪れてもらい、慌ただしい観光地めぐりではなく、ゆったりと暮らすように滯在し、「山水の美しさと日常の溫もりを體験してほしい」というメッセージが込められている。(編集KS)

「人民網(wǎng)日本語版」2025年3月21日

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