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5年間で約1333ヘクタール増えた海南省の「海の森」

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版 2025年03月27日10:15

海南島の海岸線(xiàn)には、「海の森」と呼ばれるマングローブが青々と茂る森がある。それは、回復(fù)した生態(tài)系からの「緑のラブレター」のようで、見(jiàn)る者に自然の大切さを語(yǔ)りかけている。新華社が報(bào)じた。

マングローブ林と都市がコラボレーションしている海南陵水マングローブ林國(guó)家濕地公園(撮影?蒲暁旭)。

マングローブ林と都市がコラボレーションしている海南陵水マングローブ林國(guó)家濕地公園(撮影?蒲暁旭)。

潮間帯に茂るマングローブは、中國(guó)が重點(diǎn)的に保護(hù)している希少植物だ。中國(guó)において、海南省はマングローブの主な分布地で、中國(guó)の3分の一のマングローブがここに生育している。1980年代前後、海南省は海面養(yǎng)殖による増収を奨勵(lì)したことで、いけすやいかだが激増した影響で、マングローブ林と濕地が次第に減少していった。

當(dāng)時(shí)を知る高齢の村民によると、マングローブ林の減少で、微気候が変化しやすくなり、海岸侵食が生じ、天然の貝類(lèi)やエビ、水鳥(niǎo)が減少の一途をたどるようになった。経済は発展し始めても、生態(tài)系が破壊されてしまったら、後世はどうなってしまうのだろうか?マングローブ林の保護(hù)は、生態(tài)環(huán)境問(wèn)題に対する社會(huì)の覚醒と言える。海南省は近年、マングローブ林の保護(hù)?回復(fù)を目指す特別措置を全面的に講じている。

海南省儋州市で、人工的に栽培されているマングローブが育ち、回復(fù)し始めた濕地(撮影?蒲暁旭)。

海南省儋州市で、人工的に栽培されているマングローブが育ち、回復(fù)し始めた濕地(撮影?蒲暁旭)。

儋州市自然資源?計(jì)畫(huà)局営林科の責(zé)任者である邢鋭氏は、「いけすやいかだを撤去し、マングローブ林を回復(fù)させるというのは、至難の業(yè)だ。各世帯を一軒一軒訪(fǎng)問(wèn)し、一定規(guī)模で養(yǎng)殖を認(rèn)めるエリアと、養(yǎng)殖を禁止するエリアを定め、法律法規(guī)に違反したいけすやいかだを全て撤去したりするのに、1年以上を要した。そして、囲い堰を作り、水の自然循環(huán)を回復(fù)させ、有害な外來(lái)種や海洋ゴミを除去した。全ての準(zhǔn)備を整えた後、夜に干潮になって、水位が最も低くなった時(shí)に、懐中電燈を使いながら、苦労してマングローブの苗を植えていった」と振り返る。

海沿いの土壤の塩分濃度は複雑で、頻繁に潮が満ち引きするため、マングローブの活著率は低かった。そこで、三亜鉄爐港などでは、科學(xué)研究者がボランティアと共に、「挿し木法」を編み出した。マングローブ林保護(hù)ボランティアの楊運(yùn)さんは、「胚軸を箸のように泥土に挿すと、3時(shí)間以?xún)?nèi)に根が出るため、潮が満ちるまでに根付く」と説明する。

海南東寨港國(guó)家級(jí)自然保護(hù)區(qū)で羽を休めるサギ(撮影?楊冠宇)。

海南東寨港國(guó)家級(jí)自然保護(hù)區(qū)で羽を休めるサギ(撮影?楊冠宇)。

その土地の狀況に合わせた回復(fù)の取り組みが行われ、多くの成功例が生まれた。例えば、??跂|寨港の潮の満ち引きによる浸食が深刻な場(chǎng)所では、牡蠣の殻を積み上げて「消波ブロック」にし、河口の土砂を除去して、両岸に積み上げ、低い浜辺で造林を?qū)g施した。陵水新村のラグーンでは、島の在來(lái)種の苗をメインとし、他の地域の品種をサブとして植えることで、マングローブ林の立體感と自然な美しさを高めた。儋州市の新英灣では、濕地である元々の地形に合わせて溝を殘し、どんな潮位でも、生息する動(dòng)物が餌を食べたり、植物が生長(zhǎng)したりしやすい環(huán)境を作った。

マングローブ林を育てる過(guò)程で、海南の多くの地域が、「宇宙?空?地上」を一體化したスマートモニタリング體系を構(gòu)築し、衛(wèi)星?リモートセンシングとドローンによるパトロールと、地上のセンサーなどを使って、マングローブ林の面積、生育狀況、及び外來(lái)種の侵入狀況をリアルタイムで監(jiān)視している。

海南新盈マングローブ林國(guó)家濕地公園で、のんびりと餌を食べる渡り鳥(niǎo)(撮影?張麗蕓)。

海南新盈マングローブ林國(guó)家濕地公園で、のんびりと餌を食べる渡り鳥(niǎo)(撮影?張麗蕓)。

海面養(yǎng)殖が行われ、分?jǐn)啶丹欷皮い繚竦丐?、新たに植えられたマングローブがすくすくと育ち、ヘラシギやクロツラヘラサギといった絶滅危懼種の鳥(niǎo)も再び姿を現(xiàn)すようになり、「大自然にできた傷跡」が「緑の肺」へと華麗なる変身を遂げていった。ここ5年、海南省で新たに増えたマングローブ林の面積は約1333ヘクタールで、「海の森」が復(fù)活しつつある。

多くの人が懸念していた生態(tài)系保全による「負(fù)擔(dān)」も今では、少しずつ「資産」に変わってきている。例えば、2022年、海南省初のブルーカーボン生態(tài)系産品取引プロジェクト「??谑腥r(nóng)場(chǎng)マングローブ林回復(fù)プロジェクト」の調(diào)印が完了し、取引されたカーボンシンク量は約3000トン、取引額は30萬(wàn)元以上(1元は約20.7円)に達(dá)した。儋州市の新英灣では、マングローブ林を活用して、「豊かな自然は金銀同様の価値がある」という理念を?qū)g行するアプローチを模索し、「濕地にやさしい」観光の発展を目指している。バードウォッチング探究型學(xué)習(xí)、自然の撮影などを通して、村民は自然を破壊しながら収入を増やすパターンから、自然を守りながら収入を増やすパターンへと舵を切り、エコツーリズムによる?yún)毪辍埣婴筏皮い搿?/p>

儋州灣濕地でクロツラヘラサギを撮影する愛(ài)鳥(niǎo)家(撮影?蒲暁旭)。

儋州灣濕地でクロツラヘラサギを撮影する愛(ài)鳥(niǎo)家(撮影?蒲暁旭)。

マングローブ林保護(hù)は、ゴールのない長(zhǎng)距離走だ。3月初めに発表された「海南省マングローブ林資源保護(hù)特別計(jì)畫(huà)(2024—35年)」は、マングローブ林資源の範(fàn)囲を沿海の12市?県に拡大する計(jì)畫(huà)を掲げており、2035年をめどに、海南省のマングローブ林の面積が安定して7948ヘクタール以上をキープするようにしたい考えだ。

マングローブが青々と茂る海南東寨港國(guó)家級(jí)自然保護(hù)區(qū)(撮影?蒲暁旭)。

マングローブが青々と茂る海南東寨港國(guó)家級(jí)自然保護(hù)區(qū)(撮影?蒲暁旭)。

邢氏は、「マングローブが風(fēng)に揺れ、鳥(niǎo)の群れが飛び交うというのが、『海の森』の本來(lái)の姿。マングローブ林の保護(hù)者がどんどん増えることを願(yuàn)っている」とした。 (編集KN)

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2025年3月27日

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