西蔵（チベット）自治區(qū)山南市扎囊県阿扎郷のゴビ砂漠の中心部に立つと、かつて記憶にあった砂塵が巻き上がる光景はもはや見られなくなった。強(qiáng)い日差しを浴び銀色の輝きを放つ一面のススマート溫室が広がっている。このゴビ砂漠でミニトマトの栽培に成功し有名となった「ゴビ田園」では現(xiàn)在、土壌に対する要求が極めて高いブルーベリーも根付くようになり、現(xiàn)代農(nóng)業(yè)における劇的な逆転劇が繰り広げられている。人民網(wǎng)が伝えた。

ゴビ田園の全景。撮影?次仁竜布

溫室でブルーベリーの生育狀況をチェックする技術(shù)者の劉家平さんと措姆さん。撮影?次仁竜布

阿扎郷西蔵ゴビ田園農(nóng)業(yè)科技股份有限公司の植物工場內(nèi)では、技術(shù)者の劉家平さんと措姆さんが溫室のブルーベリーの生育狀況を確認(rèn)している姿が見られた。同公司は2024年7月、扎囊県黨委員會?県政府の指導(dǎo)のもと、ゴビ砂漠でミニトマトの工業(yè)化栽培技術(shù)の蓄積をもとに、IoT（モノのインターネット）遠(yuǎn)隔制御、デジタルセンシング、人機(jī)一體化、スマート環(huán)境管理、中央水肥システムなどの工業(yè)化?スマート化技術(shù)を応用し、さらなる高付加価値商品作物の品種拡充を進(jìn)め、ブルーベリー工業(yè)化栽培の技術(shù)的困難をいち早く克服した。

ゴビ田園ブルーベリー工業(yè)化栽培拠點(diǎn)。撮影?次仁竜布

措姆さんは、「植物保護(hù)と水肥一體化灌漑システムを組み合わせることで、正確な施肥と灌漑が可能となり、自動化操作を通じて、ブルーベリーに必要な溫度、濕度、水?肥料などのパラメータを常に最適な狀態(tài)に保つことができる。ゴビ田園のブルーベリー栽培面積は現(xiàn)在約13.3ヘクタールで、初年度の生産高は1000萬元（1元は約20.3円）、2年目は1800萬元以上に達(dá)する見込みだ」と説明した。

スマート溫室內(nèi)では、サファイアのように輝くブルーベリーの房が高原の澄んだ日差しを浴び、ふっくらとした果実は天然のブルーム（果粉）で覆われている。収穫期になると、作業(yè)員はバスケットを持ちブルーベリー畑の中を行き來し、入念に選別した丸々としたブルーベリーを鮮度保持箱に詰め、コールドチェーン専用ルートにより西蔵各地へ出荷している。

包裝されたブルーベリー。撮影?次仁竜布

「私は華中農(nóng)業(yè)大學(xué)の農(nóng)業(yè)資源?環(huán)境専攻を卒業(yè)した後、ブルーベリー拠點(diǎn)が設(shè)立された時(shí)からここで働いている。月収は6000元以上で、専門知識を活かせるこの仕事を見つけてとてもうれしい。ここでは私のように地元就職を果たした計(jì)21人が働いており、みんなこの仕事が非常に良いと感じている。安定した収入を得られるだけでなく、先進(jìn)的な栽培技術(shù)も學(xué)べるため、家の近くで働くという幸せを?qū)g感している」と措姆さんはそう話しながら丸々としたブルーベリーを一粒摘み取り、笑顔を見せた。

荒涼としていたゴビ砂漠から活気に満ちたブルーベリー園へと姿を変えたこの場所は、新たな寓話を紡ぎつつある。かつて風(fēng)砂に埋もれていた希望は、知恵と汗によって最も甘美な果実として実ることになるだろう。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年4月3日