「北京に戻り、首都國(guó)際空港を出ると、家に帰って來(lái)たような気分になる」と話すのは、東京都日中友好協(xié)會(huì)の井上正順副理事長(zhǎng)だ。北京語(yǔ)言大學(xué)での留學(xué)経験がある井上副理事長(zhǎng)は先日、東京都青年訪中団の副団長(zhǎng)として、メンバー50人と一緒に母校を訪問(wèn)し、思い出に浸っていた。新華社が伝えた。

北京市人民対外友好協(xié)會(huì)の招きで、5月12日から16日までの5日間、東京都青年訪中団が北京を訪問(wèn)。訪中団は中國(guó)の青年とじっくりと交流し、歴史を感じながら近代的な街並みを楽しむこともできる北京の文化の奧深さとイノベーションの活力を肌で感じていた。

5月13日、北京語(yǔ)言大學(xué)で、中國(guó)の大學(xué)生と交流する慶応義塾大學(xué)の學(xué)生?森翔子さん（寫真右から2番目、寫真提供?北京市人民対外友好協(xié)會(huì)）。

井上副理事長(zhǎng)は、「北京で過(guò)ごした思い出は、人生の中で最も素晴らしい時(shí)間だった。中國(guó)には、生まれ故郷のような深い思い入れがあり、ここで、日中の友好、特に青年の交流を促進(jìn)するという、生涯かけて取り組む方向性を見つけることができた」と、留學(xué)時(shí)代を振り返る。

訪中団のメンバー?板谷恒希さんは、「より多くの中國(guó)文化に対する理解を深めたいと思い、中國(guó)語(yǔ)を勉強(qiáng)している。今は保険會(huì)社で働いており、中國(guó)に來(lái)るのは今回で5回目」と笑顔で語(yǔ)った。

2024年11月、中國(guó)はビザ免除措置対象國(guó)の拡大を発表し、日本などの國(guó)の一般旅券所持者はノービザで中國(guó)を訪問(wèn)できるようになった。同措置の実施が始まると、板谷さんはすぐに中國(guó)に行く計(jì)畫を立て始めた。そして重慶市を訪れた板谷さんは本場(chǎng)の火鍋を食べたほか、「超高層ビルや大勢(shì)の人がにぎやかに行き交う様子を見て、衝撃を受けた」と話す。

また、「中國(guó)に來(lái)るたびに、中國(guó)人に助けてもらっている。ここ半年、休みを利用して、しょっちゅう中國(guó)に旅行に來(lái)ているが、毎回來(lái)るたびに、中國(guó)に対するイメージが良くなっている」と、フレンドリーな中國(guó)人の優(yōu)しさに一番感動(dòng)しているという。

北京市にある故宮や萬(wàn)里の長(zhǎng)城を観光したり、同市順義區(qū)の農(nóng)家楽（農(nóng)家の生活を體験できる民宿）を體験したりと、日本の青年たちは、北京市の文化の奧深さや田園風(fēng)景を楽しんだほか、現(xiàn)代化発展の力強(qiáng)い勢(shì)いも肌で感じ取っていた。

2017年から運(yùn)営が始まったEC大手「京東物流」のアジア1號(hào)北京スマート産業(yè)パークの敷地面積は14萬(wàn)平方メートル。そこに配置されている約100臺(tái)の「地狼」AGVスマートピッキングロボットは、QRコードがたくさん並ぶ倉(cāng)庫(kù)內(nèi)において、自動(dòng)でルートを決め、正確に位置測(cè)定をして、荷物を棚まで運(yùn)び、「人が荷物を探す」から、「荷物が人を探す」への変化を?qū)g現(xiàn)している。

パークで展示されている京東物流のドローンに、慶応義塾大學(xué)の學(xué)生?堀家愛さんは高い関心を抱いたという。ドローンは10－15キロの荷物を運(yùn)ぶことができ、アクセスが不便な山地などへの飛行が試験的に実施され、物流ソリューションを提供している。

大阪大學(xué)の學(xué)生?小原賢慎さんは、ロボットの研究に打ち込んでおり、「大規(guī)模で、効率に優(yōu)れた施設(shè)が印象深かった。中國(guó)の物流の速度は確かに速い」と話していた。

北京の小馬智行（Pony.ai）亦荘運(yùn)営センターで、自動(dòng)運(yùn)転テストを行う車両に搭載されている設(shè)備をチェックするスタッフ（2024年6月19日撮影?辛悅衛(wèi)）。

2020年9月、北京市政府は、経済技術(shù)開発區(qū)を中心として、世界初の車?道路?クラウドコンピューティングが一體となった高度自動(dòng)運(yùn)転モデルエリアを建設(shè)することを決定した?，F(xiàn)時(shí)點(diǎn)で、モデルエリアの600平方キロにおいてスマート化施設(shè)の配置が終わり、テストを?qū)g施する企業(yè)約30社が1千臺(tái)以上の自動(dòng)運(yùn)転車両を投じて、累計(jì)で3500萬(wàn)キロ以上のテストを?qū)g施してきた。また、大興國(guó)際空港と経済技術(shù)開発區(qū)を結(jié)ぶ自動(dòng)運(yùn)転車両を運(yùn)行している。

日本の青年訪中団は、モデルエリアのイノベーション運(yùn)営センターに足を運(yùn)び、自動(dòng)配送車やスマートコネクテッドバス、自動(dòng)移動(dòng)販売車、自動(dòng)清掃車などに対する理解を深めたほか、自動(dòng)運(yùn)転バスに試乗した。

慶応義塾大學(xué)の森翔子さんは取材に対して、「未來(lái)を感じることができた。この世界が今後、どんなふうに変わっていくかが分かり、驚かされた。自動(dòng)運(yùn)転バスがテスト用道路だけでなく、実際に街で運(yùn)行しているなんて、まったく予想していなかった」と語(yǔ)った。

東京都日中友好協(xié)會(huì)の常務(wù)副會(huì)長(zhǎng)である訪中団の中野修団長(zhǎng)は、これまでに中國(guó)を30回以上訪問(wèn)してきた。1972年、中日の國(guó)交が正常化して以降、中野団長(zhǎng)は日本の公職に就いている人として、初めて中日交流プロジェクトを通して、中國(guó)の土を踏んだ。

その時(shí)の中國(guó)訪問(wèn)を今でもはっきりと覚えているという中野団長(zhǎng)は、當(dāng)時(shí)、中國(guó)語(yǔ)を?qū)Wびたいと思ったものの、その時(shí)は日本の中國(guó)教室に空きがなく、數(shù)年経ってからやっと學(xué)び始めることができたという。

今回中國(guó)を訪問(wèn)した日本の青年に、自分の姿を重ねたという中野団長(zhǎng)に、あるメンバーが、「中國(guó)人の友達(dá)ができた。是非また中國(guó)に來(lái)て再會(huì)したい」と気分を高揚(yáng)させながら話したといい、「初めて中國(guó)を訪問(wèn)した時(shí)のインパクトは今でも忘れることができない。今回の訪問(wèn)で、メンバーもきっと心に思い出を刻み込んだに違いない」とした。

北京市人民対外友好協(xié)會(huì)の張謙常務(wù)副會(huì)長(zhǎng)は、「青年の思想が交流において化學(xué)変化を起こし、対話しながら、友好の種が撒かれることを願(yuàn)っている」と語(yǔ)った。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2025年5月22日