資料寫真（畫像著作権はCFP視覚中國所有のため転載禁止）

中國では高齢化が加速しながら進んでおり、これまであまり重視されていなかった、スマート碁盤やリターンボール、握力トレーニングボールといった「高齢者向け玩具」という消費の分野が今、シルバー経済の新たな成長ポイントになりつつある。

中國國家統(tǒng)計局のデータによると、2024年末の時點で、中國の60歳以上の高齢者人口が初めて3億1000萬人を超えた。それを背景に、高齢者向け玩具がニッチな市場から徐々に新たな消費の「競爭の場」へと進出し始めている。

過去1年、ショッピングサイト?淘寶では、「高齢者向け玩具」の検索回數が前年同期比で124％増、取引量は同70％以上増に達した。購入者の年齢層を見ると、55歳以上が占める割合が徐々に高まり、取引ペースも加速し続けている。

浙江省義烏市にある世界最大規(guī)模の日用品卸売市場「義烏國際商貿城」で、子供向け玩具を販売して10年になるという事業(yè)者?関衛(wèi)江さんは、こうした流れの変化を敏感に察知している。ここ約１年、関さんが経営している「心育玩具」がショッピングサイト?天貓に開設している旗艦店では、健康系玩具や脳トレ玩具が高齢者の間で爆発的人気となっており、店舗のユーザープロファイルを見ると、50歳以上の消費者が全體の3割を占めている。

関さんは、「一番売れているのは、リターンボールとマジックビーンキューブ。健康系玩具と脳トレ玩具に屬しており、運動量は少ないものの、ゲーム性があり、高齢者のちょっとした運動や時間つぶしにぴったり」と説明する。

そして、「2024年の春節(jié)（舊正月）期間中、1日當たり1萬件以上出荷していた。最近は、パンチングマシン、一人でできる卓球練習機といった新商品も人気になっている」という。

商機を嗅ぎ付けた事業(yè)者がどんどん高齢者向け玩具市場に進出している。淘寶?天貓の玩具?アートトイ業(yè)界運営スタッフ?程欣さんによると、サイトには、高齢者向け玩具を販売する浙江省義烏市や広東省汕頭市や同市の澄海區(qū)などの事業(yè)者がどんどん増えている。新たに出店する事業(yè)者もいるが、ほとんどは以前は主に子供向け玩具を取り扱っていた事業(yè)者という。より正確な商品説明を添えることで、それらの店舗は、細分化された消費者の呼び込みにつなげており、その販売規(guī)模を少しずつ拡大させている。（編集KN）

「人民網日本語版」2025年6月10日