現(xiàn)在、深宇宙探査実験室（天都実験室）は中國科學(xué)技術(shù)大學(xué)と共同で火星サンプル実験室の技術(shù)プランに関する詳細(xì)な論証を進(jìn)めており、プロジェクトの立ち上げに向けた最終段階に入っている。そして建設(shè)にはおよそ4～5年を要する見通しで、2030年の完成と試験運(yùn)用開始が予定されていることが1日、同実験室への取材で分かった。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

深宇宙探査実験室の合肥本部（資料畫像提供：深宇宙探査実験室）

深宇宙探査実験室は、國家航天局（中國國家宇宙局）、安徽省、中國科學(xué)技術(shù)大學(xué)の三者が共同で設(shè)立した機(jī)関であり、世界の宇宙科學(xué)技術(shù)の最先端と、中國の宇宙強(qiáng)國戦略のニーズに対応し、深宇宙探査分野における國家重要科學(xué)技術(shù)プロジェクトや國際的なビッグサイエンス計(jì)畫をめぐり、戦略的、先見的、基礎(chǔ)的な研究を行い、科學(xué)、技術(shù)、工學(xué)の融合発展を目指す新たな研究開発機(jī)関として、22年2月25日に安徽省合肥市で発足した。

同実験室の研究員であり、火星探査ミッション「天問3號(hào)」計(jì)畫の惑星防護(hù)システム技術(shù)責(zé)任者である于秉坤氏は、「中國は現(xiàn)在、初の火星サンプルリターンミッション『天問3號(hào)』を計(jì)畫中だ?；鹦钎单螗抓雽g験室と月面サンプル実験室の最大の違いは、火星には生きた微生物が存在する可能性がある點(diǎn)にあり、高度なバイオセーフティ保護(hù)能力が必要となる。これにより、地球環(huán)境を火星由來の未知の微生物による潛在的な脅威から守るとともに、火星サンプルの科學(xué)的価値が地球の汚染によって損なわれるのを防ぐことができる」と説明した。

于氏は、「現(xiàn)在のところ、國際的にはこのような施設(shè)はまだ存在しておらず、中國が世界初の火星サンプル実験室を建設(shè)する見込みだ。ここでは、世界初の火星サンプルが保管されることになり、極めて貴重な存在となる。中國內(nèi)外の數(shù)多くの研究機(jī)関や學(xué)者が合肥に集まり、協(xié)力?交流を進(jìn)める拠點(diǎn)として機(jī)能し、中國の深宇宙探査、特に火星探査分野における影響力と発言力の大幅な向上が期待されている」と述べた。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年7月2日