リズムの速い生活を送る中國(guó)の多くの若者は、あまり自炊しない。そんな中、料理が大好きという若者はチャンスを逃すことなくプライベートシェフになり、出張サービスを提供するようになっている。中國(guó)新聞社が報(bào)じた。

湖南省株洲市に住むグルメ系ブロガーの陳秘さんは、元々は調(diào)理代行サービスをしていたが、物は試しという思いで、先月からシェフ出張サービスを始めた。子供の世話(huà)もしなければならないので、比較的自由の利くこの職業(yè)と選んだという。陳さんによると、出張サービスで注文を受けるのは誕生日用の料理や接待?會(huì)食用の料理、友人同士の集まり用の料理などだが、料理ができない若者もサービスを利用するという。

陳さんによると、「一日の収入は平均500元（1元は約20.5円）前後?？亭幞衰濠`を決めてから、見(jiàn)積もりを出している。一人では手が回らない時(shí)には、ほかの人に手伝ってもらうこともある。メニューは客が自分で決めることができる。食後の片付けも必要な場(chǎng)合は料金が少し上がる。通常、出張サービスの料金は料理の數(shù)で決まる。通常は食材購(gòu)入サービスの提供はしていないが、客から頼まれた時(shí)は食材を代わりに購(gòu)入して、最後にその分のお金も払ってもらう」という。

プライベートシェフの陳秘さんが最近、出張サービスで作った料理。(寫(xiě)真提供?取材対象者)

湖南省長(zhǎng)沙市で働く張豪明さんは毎週3回、出張シェフにスープと料理3品を作ってもらっているという。張さんは取材に対して、「自炊は時(shí)間もかかるし、エネルギーも必要。家に來(lái)て料理を作ってもらうと、デリバリーを注文するよりも安心でヘルシー。若いプライベートシェフはプロフェッショナルで、効率もよく、都市でリズムの速い生活を送る人々のヘルシーなものを食べたいというニーズを満たしている」と話(huà)す。

張さんは、「若いプライベートシェフが増えてきたのは、プロフェッショナルで、効率もよく、ちょうど良い距離感を保ってくれ、同年齢が重視する人との上手な距離の取り方をよく分かっているから。彼らは料理を作ってくれるだけでなく、負(fù)擔(dān)を感じないサービスを提供してくれる。調(diào)理が終わればプライベートな空間を返してくれて、一定のラインを超えず、プライバシーに勝手に関わってくることもない」との見(jiàn)方を示す。

長(zhǎng)沙市の男性出張シェフ?李軒さんは、「プライベートシェフは距離感をよく分かっている。プロフェッショナルで効率的なサービスを提供する一方で、顧客との関係ではちょうど良い距離を保っている。それは暗黙の了解で、若者もそういう関係を必要としている?，F(xiàn)在では、ネイルや美容、理髪、洗車(chē)などの出張サービスも流行している。一部のレストランは、年越し料理の出張サービスを提供している」と話(huà)す。李さんによると、長(zhǎng)沙市の若者の間では出張シェフの受容度はとても高く、オーダーメイドサービスや全體的な體験感を強(qiáng)調(diào)している。李さんは1ヶ月に10件以上注文が入り、専屬シェフの月度契約を結(jié)びたいという問(wèn)い合わせもあるという。

ある専門(mén)家は、「現(xiàn)在、プライベートシェフはどんどん増えている。こうした動(dòng)きは、飲食業(yè)界においてオーダーメイド型のニーズが高まるという今後の流れを示しており、都市で暮らす人の深層ニーズも反映している」と分析する。

ただ、「このサービスを利用できる人には限りがある。業(yè)界の規(guī)範(fàn)化もまだ進(jìn)んでいない。プライベートシェフの登場(chǎng)は、サービス業(yè)の細(xì)分化と密接な関係がある。従事者、業(yè)界、政府の関係當(dāng)局は、相応の規(guī)範(fàn)を定めて消費(fèi)者の権利と利益を保護(hù)するべきだ」という聲もある。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2025年7月22日