中國(guó)侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀(jì)念館の広場(chǎng)にある「平和」という文字が刻まれたモニュメントの前で、日本人の加藤颯人さん(27)は、ひざを付き、頭を下げて、黙とうし、舊日本軍に虐殺された犠牲者30萬(wàn)人に謝罪した。これは、加藤さんが2023年に同紀(jì)念館を訪問(wèn)した時(shí)の一幕だ。新華社が伝えた。

在名古屋中國(guó)総領(lǐng)事館で最近開(kāi)催された「歴史を銘記し、未來(lái)に向かう」をテーマとした中日平和友好交流會(huì)において、加藤さんは當(dāng)時(shí)の心境について、「私は日本人なのに、自分の國(guó)が過(guò)去にあんなに殘酷なことをしたことを知らなかった。跪いたのは、亡くなった方に心からの謝罪の気持ちを表すため」と語(yǔ)った。

岐阜県出身の加藤さんは、大學(xué)時(shí)代に、中國(guó)を一人旅し、親切な中國(guó)人や中華文化の魅力に感動(dòng)したという。そして、2022年から、中國(guó)に暮らすようになり、個(gè)人メディアのクリエイターとして、ソーシャルメディアのフォロワーは現(xiàn)在270萬(wàn)人以上に達(dá)している。この3年間、加藤さんは中國(guó)の20省以上を旅行し、自分のスタイルでそれらを記録。外國(guó)人の目から見(jiàn)た中國(guó)を発信している。

そうしているうちに、加藤さんのソーシャルメディアのコメント欄に、「南京に行ってみたら」や「哈爾浜（ハルビン）も行ってみたほうがいいよ」といったコメントが寄せられるようになり、これまでとは全く異なる旅を始めるきっかけとなったという。

その後、加藤さんは、中國(guó)侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀(jì)念館や中國(guó)侵略日本軍第七三一部隊(duì)(以下、「731部隊(duì)」)舊跡、上海四行倉(cāng)庫(kù)抗日戦爭(zhēng)紀(jì)念館、山西大同煤礦萬(wàn)人坑遺跡紀(jì)念館を含む、中國(guó)の抗日戦爭(zhēng)紀(jì)念施設(shè)や遺跡約30ヶ所を見(jiàn)學(xué)し、そのすべてを記録していった。

「過(guò)去に何があったかほとんど知らない狀態(tài)でそれらの場(chǎng)所に行った。日本では、それらについて學(xué)ぶ機(jī)會(huì)はほとんどない」と加藤さん。

中國(guó)侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀(jì)念館を訪問(wèn)した加藤さんは、恐ろしい歴史に関する記録を次々と目にし、中國(guó)侵略日本軍が中國(guó)で犯した極めて殘忍な戦爭(zhēng)犯罪に対する理解を深めた。ところが、日本國(guó)內(nèi)では、「南京大虐殺などなかった」と主張する政治家やメディアが今なお存在するのだ。加藤さんは、「犠牲者の遺族の前に立ったり、これら展示品を見(jiàn)たりしたとしても、恥ずかしげもなく、そんなひどいことを言えるのかと聞きたい」とした。

加藤さんは、黒竜江省哈爾浜市にある中國(guó)侵略日本軍第731部隊(duì)舊跡に行った時(shí)の衝撃はもっと大きかったといい、展示されていたショッキングな証拠を見(jiàn)た時(shí)のことを振り返ると、何度も言葉を詰まらせ、「人間の所業(yè)ではない。あまりにも殘忍すぎる?？证恧筏啤⑷眸B(niǎo)肌が立った」と話した。

そして、「731部隊(duì)舊跡で展示されている各種武器を含む物証を見(jiàn)たり、舊日本軍が爆破などを通して、悪行の証拠を隠滅しようとしたことを知って、中國(guó)侵略日本軍の戦爭(zhēng)犯罪はそれほどひどかったのだと初めて思い知らされた。731部隊(duì)の一部のメンバーは、日本政府に口止めされた。中國(guó)侵略の歴史については、日本ではほとんど取り上げられることはなく、教科書(shū)にも載っていない」と語(yǔ)る。

また、「日本がこんなに殘虐な悪行を犯したことがあるなんて、本當(dāng)に衝撃的だ。そして、中國(guó)人の怒りの理由が理解できるようになった。日本政府が加害の歴史を直視していないからだ」と指摘する。

さらに、「日本は、広島や長(zhǎng)崎の原爆や沖縄戦といった、日本人が被害者となった歴史を大きく取り上げているのに、加害者となった歴史についてはほとんど取り上げていない。日本が加害者となった加害の歴史も教科書(shū)で取り上げ、歴史を直視することを願(yuàn)っている」との見(jiàn)方を示す。

加藤さんが撮影した中國(guó)抗日戦爭(zhēng)遺跡をテーマにした動(dòng)畫(huà)をアップすると、たくさんの中國(guó)のネットユーザーから、歴史を直視し、認(rèn)め、伝える勇気を稱(chēng)賛するコメントが寄せられた。それを見(jiàn)て、加藤さんは、逃げるよりも、真摯に歴史を直視するほうが、価値があると感じるようになったという。

一人でも多くの日本人に歴史の真相を知ってもらうべく、加藤さんはそれら動(dòng)畫(huà)を、日本のソーシャルメディアにもアップしたところ、疑問(wèn)視したり、中傷したりするコメントがたくさん寄せられたものの、「攻撃されても、聲をあげ続けたい」と前を向く。

今年、中國(guó)人民抗日戦爭(zhēng)ならびに世界反ファシズム戦爭(zhēng)勝利80周年を迎えた。加藤さんは「一人でも多くの日本人を連れて、中國(guó)の抗日戦爭(zhēng)関連施設(shè)に行き、実際に見(jiàn)學(xué)して、歴史の真相を知ってもらう」という新しい計(jì)畫(huà)を立てている。

加藤さんは、「自分にできることには限りがあることは重々承知している。でも、それら歴史を伝えていきたい。過(guò)去の戦爭(zhēng)責(zé)任を認(rèn)めることは、平和への第一歩だ」とその思いを語(yǔ)った。 （編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2025年8月18日