秋が深まる今、中國(guó)の淡水ガニの主な生産地の一つである江蘇省泰州市が管轄する興化市は旬を迎えており、取引市場(chǎng)が活気を帯び、中國(guó)各地からバイヤーが続々と集まっている。賑わいを見せる取引市場(chǎng)では、カニの品質(zhì)を見極める「目利き職人」が登場(chǎng)し、彼らが価格設(shè)定も行っている。

日が暮れると、興化市のある市場(chǎng)では、30年の経験を誇るカニ目利き職人?虞成斌さんが、メスのカニを手にして、足やお腹をチェックしていた。高品質(zhì)のカニ1杯を選び出すのにかかる時(shí)間はわずか數(shù)秒だった。

虞さんは、「足は硬く、力強(qiáng)くなければならず、やわらかいのはダメ。ひっくり返してお腹をチェックする時(shí)は、色を見て、赤ければ赤いほどいい。カニ目利き職人が選別して選ばれた品質(zhì)の良いカニは100元(1元は約21.5円)以上、悪いカニは10元や20元で売られることになる」としている。

また、おいしいカニの見極め方としては、「カニの甲羅が青黒く、表面に光沢があり、お腹は白く、汚れがなく、爪の先は黃金色で、硬く、力強(qiáng)く、足の毛は長(zhǎng)く、びっしり生えていて、その色が薄い黃色のカニは、実や內(nèi)子がぎっしり詰まっていて、味は甘みがあっておいしい」とした。

毎年、中秋節(jié)（舊暦8月15日、今年は10月6日）前後から12月末にかけて、カニ目利き職人は繁忙期を迎え、その市場(chǎng)において、職人は午後3時(shí)から翌日の早朝6時(shí)まで作業(yè)を続け、1時(shí)間當(dāng)たり50キロ以上のカニを選別している。虞さんはカニ目利き職人になって今年で30年目になった。

同市場(chǎng)の焦開勇総経理によると、市場(chǎng)で活躍するカニ目利き職人は約1500人で、1店舗當(dāng)たり平均10人ほどの職人がいる。それでも、まだ600－900人ほど足りないのが現(xiàn)狀なのだという。カニ目利き職人の月収は約2萬(wàn)元という。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2025年10月10日