渡り鳥の移動がピークを迎えたこの時期、鄱陽湖の奧地に位置する「渡り鳥の町」と呼ばれる江西省九江市永修県呉城鎮(zhèn)では、マナヅルの群れが湖水をかすめて飛び立つ様子が見られ、バードウォッチング愛好家がシャッターを切っていた。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

11月12日、鄱陽湖の奧地に位置する江西省九江市永修県呉城鎮(zhèn)に、タンチョウなどの渡り鳥が集まっている。（撮影?王小龍）

渡り鳥がもたらす「エコツーリズム」によって、中國の複數(shù)の地域で畫一的なバードウォッチングから多様な消費シーンへの発展が見られ、「バードウォッチング＋観光」、「バードウォッチング＋教育旅行」、「バードウォッチングガイド」などの新興業(yè)態(tài)が急速に形成されつつある。

中國中部に位置する江西省は東アジア?オーストラリア地域フライウェイの一部であり、同フライウェイは世界主要9大フライウェイの1つだ。

江西省遂川県にある「千年鳥道」山間部では、山中にひっそりとたたずむ農(nóng)家レストランや民宿にバードウォッチング愛好家が次々にやって來ている。同県営盤圩郷の民宿「客家雲(yún)?！工呜?zé)任者?曽発さんは、「バードウォッチング観光が発展するようになって、うちの商売はますます好調(diào)だ。今年のシーズンは連日満室で、売り上げは前年同期比60％増加した」と話した。

 11月初旬に撮影された江西省吉安市遂川県営盤圩郷の様子。バードウォッチング経済により民宿産業(yè)が発展した。（撮影?李建平）

遂川県が「バードウォッチング経済」の発展を後押しするため、「バードウォッチング経済―科學(xué)教育―観光?レジャー」の観光発展モデルを構(gòu)築し、農(nóng)家レストランと民宿が200ヶ所以上誕生し、関連産業(yè)で働く人の年収は平均約3萬元（1元は約20.8円）増加し、バードウォッチング経済がもたらした関連の森林経済の売上高は3000萬元を突破した。

オーダーメイド化?パーソナル化したバードウォッチング観光が発展し勢いに乗っている。福建省明渓県、雲(yún)南省西雙版納（シーサンパンナ）傣（タイ）族自治州、安徽省黃山市、江西省上??市などの地域で、バードウォッチングガイドやバードウォッチングへの出前サービスといった新たな業(yè)態(tài)が次々に登場した。

上??市婺源県の「バードガイド」?余鵬海さんは、「これまで5回の冬季シーズンにバードウォッチング愛好家グループからの予約があった。バードガイドの仕事は観光客を案內(nèi)して鳥の種類を説明し、観察や寫真撮影をサポートすることで、ここ數(shù)年間で30數(shù)カ國?地域からの愛好家を案內(nèi)した」と説明した。

公式データによると、上??市の婺源県や余干県などでは新業(yè)態(tài)によって24年の受け入れ観光客數(shù)が延べ70萬人を超え、1億元以上の経済効果があったという。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年11月17日