獣腳類の多くは二足歩行で、鋭い牙を持つ肉食恐竜だ。自貢恐竜博物館や中國(guó)地質(zhì)大學(xué)（北京）などで構(gòu)成される共同研究チームはこのほど、四川省自貢市富順県永年鎮(zhèn)五里村で見(jiàn)つかった複數(shù)の貴重な恐竜足跡化石の踏み込んだ研究が完了したと発表した。研究によると、この地點(diǎn)には、ジュラ紀(jì)前期（約1億9000萬(wàn)年から1億8000萬(wàn)年前）の獣腳類の足跡および尾の痕跡が413個(gè)保存されており、初期獣腳類の多様性、運(yùn)動(dòng)様式、行動(dòng)特性を解明するための実証的な証拠を提供している。関連成果はこのほど國(guó)際的な學(xué)術(shù)誌「古地理學(xué)報(bào)（Journal of Palaeogeography）」（英語(yǔ)版）に掲載された。光明日?qǐng)?bào)が伝えた。

獣腳類が殘した痕跡。撮影?邢立達(dá)（光明図片）

同研究の中心的な標(biāo)本は8枚の石板で、3本指の獣腳類による413個(gè)のくっきりした足跡が密集している。足跡の密度は極めて高く、ある1枚の石板の密度は1平方デシメートル當(dāng)たり約2個(gè)。これは中國(guó)の下部ジュラ系における最も密度の高い獣腳類の足跡記録の一つだ。

分析の結(jié)果、これらの足跡の大半が蹺腳竜のもので、長(zhǎng)さは平均で約14.5センチメートル。形態(tài)はコンパクトで、明瞭な円形の指と鋭い爪痕を持つ。一部の大きな足跡はエウブロンテスのものと分類され、最大の足跡は長(zhǎng)さ22.5センチメートルに達(dá)する。研究者は足跡の精密測(cè)定とバイオメカニクス分析により、これらの小型獣腳類が現(xiàn)代鳥(niǎo)類の「接地走行」に似た歩容をとっていた可能性があり、その移動(dòng)速度は時(shí)速約5.8～8.6キロメートルと推定された。

注目すべきは、研究者が化石に殘された複數(shù)の細(xì)長(zhǎng)い痕跡についてもミリメートル?yún)g位の精度で3Dイメージングを行ったことだ。分析の結(jié)果、足跡と共に數(shù)本の明確な尾の痕跡が確認(rèn)された。これらの尾の痕跡は長(zhǎng)さ20～40センチメートル、幅約2～3センチメートル、深さは比較的淺く、恐竜の尾が地面に接觸した直接的な痕跡であると斷定された。

中國(guó)地質(zhì)大學(xué)（北京）の邢立達(dá)準(zhǔn)教授は、「二足歩行恐竜の尾の痕跡は非常に稀であり、その形成原因については諸説ある。これらの尾の痕跡は、獣腳類恐竜が湖岸や河岸地帯を低速で移動(dòng)したり、停留して観察を行ったり、同種間で相互作用したりする際、攻撃的な姿勢(shì)を示した際に殘されたものと考えられる」と話した。

この研究は、世界中に分布する典型的な足跡タイプに対して重要なアジア地域の事例を提供するだけでなく、これらの初期獣腳類恐竜が既に鳥(niǎo)類に似た移動(dòng)能力を獲得しており、その複雑な行動(dòng)に関連する可能性のある直接的な証拠を殘していることを示唆しており、古生態(tài)系の再構(gòu)築に新たな視點(diǎn)を開(kāi)くものとなる。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2025年12月2日