自分が撮影した2014年の北京の「大気の質(zhì)」寫真をメディアに見せる鄒毅さん（資料提供：中華環(huán)境網(wǎng)）

毎週土曜日午前6時(shí)、北京市懐柔區(qū)雁棲鎮(zhèn)西柵子村の側(cè)にある箭■長(zhǎng)城（■は手へんに口）に、アウトドアスポーツ愛好者が集まる。彼らが背負(fù)う登山用リュックには、白いビニール袋が括り付けられている。道中に放置されたごみを拾って入れるためだ。彼らはみな、「箭■客」というグループの一員だ。

同グループの発起人である鄒毅さんは、「數(shù)年前に近くの慕田峪長(zhǎng)城に登った時(shí)に、ここを発見した。當(dāng)時(shí)は美しい場(chǎng)所だったが、有名になるにつれてゴミも増えていった。そこで私はこのグループを結(jié)成し、長(zhǎng)城でゴミを拾うことにした。2013年9月から今までに、3200人以上が加わり、ゴミ拾い活動(dòng)に參加してくれた」と話した。

鄒さんは、正真正銘の「環(huán)境保護(hù)の達(dá)人」だ。大気汚染の改善についてより多くの人に関心を持ってもらうために、環(huán)境に優(yōu)しいライフスタイルを送っている。2013年1月から、彼は毎朝同じ場(chǎng)所で、天気の狀況を撮影、微博（ウェイボー）にアップ、これらの寫真をアルバムにして殘している。

「寫真を通じて天気の善し悪しを判斷することは、科學(xué)的手法とは言えないが、數(shù)値データはあまりにも抽象的だ。それに対して、一年の移り変わりを日々の寫真を通して見れば、その違いは一目瞭然だ」と鄒さん。彼が微博に投稿したアルバムの閲覧回?cái)?shù)は、現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で5千萬(wàn)回を上回った。

徐々にではあるが、鄒さんの周囲にいる多くの友人の心理狀態(tài)や考え方に変化が生まれた。彼らは、煙霧予防?対策などのような環(huán)境保護(hù)問題の解決には、政府と市民が一體となって努力しなければならないという意識(shí)を持ち始めた。

このような変化は、人民日?qǐng)?bào)がこのほど実施した、煙霧対策と環(huán)境保護(hù)に対する市民の參加意欲に関する調(diào)査結(jié)果からも、伺い知ることができる?！笩熿F改善のために、一定の費(fèi)用を負(fù)擔(dān)し、時(shí)間を使うという、ある程度の負(fù)擔(dān)は我慢できますか？」との問いに対し、「それは無(wú)理だ。煙霧改善は政府や汚染企業(yè)がすべきことであり、自分とは関係がない」という回答を選んだネットユーザーは、全體の36％を占めた。一方、「同意する。運(yùn)命共同體である我々一人ひとりが、資源節(jié)約や環(huán)境保護(hù)に努め、ライフスタイルを環(huán)境に優(yōu)しい低炭素方式に切り替えなければならない」とした人は64％に上った。

鄒さんは、以下の通り提案した。

「今すぐに始めよう。小さなことからでも良い。環(huán)境にダメージを及ぼすライフスタイルを改めるよう。自動(dòng)車の利用を抑え、公共交通機(jī)関をできるだけ利用する?；ɑ黏蚩丐?、水や電気の消費(fèi)を節(jié)約する。簡(jiǎn)単なことを継続し、習(xí)慣にする。一つの小さな事から始めればいい。一人一人が少しずつ改め、環(huán)境に優(yōu)しいかどうかを自分自身の基準(zhǔn)にする。個(gè)人の力はたかが知れているが、それらが集まると巨大な力になる」。（編集KM）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2017年3月1日