歐州連合（EU）の歐州委員會はこのほど、中國産厚鋼板製品に対してダンピング稅を徴収するとの最終決定を発表した。これを受けて商務(wù)部（商務(wù)省）の孫継文報道官は9日、「中國は歐州委員會が高い稅率を設(shè)定したやり方とその決定に大きな疑問を抱いている」と述べた。新華社が伝えた。

歐州委は2月28日、中國原産の厚鋼板製品に対する反ダンピング調(diào)査の最終決定を下し、當該製品に対し5年間のダンピング措置を適用すると決定し、ダンピング稅率を65.1～73.7％とした。

孫報道官は、「歐州委員會は調(diào)査の中で引き続き『代替國』基準を適用し、中國企業(yè)の合法的な利益に大きな損害を與えた。中國はEUが世界貿(mào)易機関（WTO）の枠組み下で國際條約にて定められた義務(wù)を全面的に履行し、『代替國』基準の適用をやめ、公平に公正に差別することなく中國企業(yè)に対処するよう求める」と述べた。

孫報道官は、「中國はEUが鉄鋼分野でみせる保護貿(mào)易主義的傾向に重大な関心を抱くとともに、必要な措置を執(zhí)る権利を保留し、中國の輸出企業(yè)の公平な権利を斷固として守っていく」と述べた。

孫報道官は、「現(xiàn)在、グローバル経済は復(fù)興への力が乏しく、需要が縮小しており、これが鉄鋼産業(yè)が苦境に直面する根本的な原因だ。EUが鉄鋼産業(yè)の抱える目下の困難の原因は中國鉄鋼製品にあるとするのは全く根拠のないことであり、保護貿(mào)易主義的措置を?qū)g施してもEUの産業(yè)発展問題を改善には役立たない」との見方を示した。

孫報道官は、「中國?EU間の鉄鋼貿(mào)易は協(xié)力?ウィンウィンであり、中國鉄鋼製品はEUが危機の時期にあってインフラ建設(shè)を推進する上でプラスになり、消費者と一部の企業(yè)にも実質(zhì)的な利益をもたらしており、EUの川下産業(yè)の企業(yè)のグローバル競爭力を増強してきた。中國はEUが貿(mào)易救済措置の調(diào)査の発動と貿(mào)易制限措置の採用を規(guī)範化し、WTOルールを厳格に遵守し、貿(mào)易措置を公平に公正に透明に実施することを願う」と述べた。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2017年3月10日