「ここでの生活はとても楽しい。中國人の同僚とも非常にうまくやっている。生活環(huán)境にも大変満足している」と話すのは、ベトナム人の女性工?黎氏香さんだ。中國新聞社が報じた。
35歳になる黎氏香さんは、べトナム?タイビン省出身。3年前から、ベトナムから広西チワン族自治區(qū)東興國家重點開発開放試験區(qū)にある中國の食品企業(yè)に出勤する「クロスボーダー出勤族」の一人となった。クロスボーダー出勤について、「ここで仕事をする前は、ベトナムで農(nóng)作業(yè)に攜わっていたが、収入はゼロに等しかった。中國に出勤するようになった今、毎月2千元(1元は約16.4円)以上稼ぐことができる。それに、自宅と職場は目と鼻の先で、自宅で急用が発生すれば、すぐに帰宅することができる」と彼女は話した。
怡誠食品公司人事部の熊勇マネージャーは、次のように説明した。
「弊社で働いている約1千人の生産スタッフのうち、300人あまりはベトナム人だ。ベトナム人社員と中國人社員は、同一業(yè)務(wù)に従事し、同額の報酬を得ている。ベトナム本國で同じ仕事に就いても、月給はせいぜい1千元止まりだが、中國で働けば、約2700元稼ぐことができる。弊社が出している給料は、ベトナム社員にとっては非常に魅力的であるため、彼らも中國で仕事をするチャンスを虎視眈々と狙っている。彼らは、苦しさや辛さに耐え忍ぶ精神を持ち合わせているので、仕事ぶりも非常に真面目で熱心だ」。
「ベトナム人社員が中國での生活により良く適応できるよう、社內(nèi)食堂では、彼らが好きなあっさりとした味の料理を用意している。また、ベトナムの伝統(tǒng)的な祝日には、彼らに休暇を取ってもらう」。
2015年7月、広西チワン族自治區(qū)東興國家重點開発開放試験區(qū)において、國境住民によるクロスボーダー就労実験プロジェクトがスタートした。今のところ、認(rèn)可を受けた13社の試行企業(yè)が、1千人以上のベトナム人労働者を受け入れている。マンパワーコストが上昇している中國では、各企業(yè)が「労働者確保難」という問題を抱えている。一方で、ベトナムでは大量の労働力が余っている。このような狀況から見て、東興國家重點開発開放試験區(qū)工作委員會の楊東星委員は、「クロスボーダー就労提攜は、確実に中越両國に『ウィンウィンの関係』をもたらすであろう」と指摘する。
今後、ますます多くの「クロスボーダー出勤族」が、より簡便に中國でクロスボーダー就労を行う、あるいは貿(mào)易業(yè)に攜わり、「一帯一路(the belt and road)」の建設(shè)によってもたらさられるメリットを享受するようになることは間違いない。
「人民網(wǎng)日本語版」2017年5月9日
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