
慕田峪長城
國連教育科學文化機関(ユネスコ)の第41回世界遺産委員會が現地時間2日夜、ポーランド?クラクフで12日までの11日間の日程で開幕した。中國からは、青海省の無人地帯で原始的な自然狀態(tài)がほぼ完璧に維持されている可可西里(フフシル)が自然遺産として、アモイ?デコ様式発祥の地として、それを體現した優(yōu)れた建築物群が殘る福建省の鼓浪嶼(コロンス島)が文化遺産として審査される。中國新聞網が報じた。
中國は1985年12月12日に、「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する條約」に加盟し、87年には、中國の「萬里の長城」、「莫高窟」、「北京と瀋陽の明?清王朝皇宮」、「秦始皇帝陵及び兵馬俑坑」、「周口店の北京原人遺跡」など計6ヶ所が一挙に「世界遺産リスト」に登録された。

莫高窟
中國の「世界遺産」の數は現在、50件に達している。うち、甘粛省敦煌市の近郊にある仏教遺跡「莫高窟」は、 「千仏洞」とも呼ばれ、735の洞窟があり、壁には一面に壁畫が描かれ、総面積は4萬5000平方メートルになる。それらミステリアスな情景は、実際に目にする観光客らを驚嘆させており、諸仏の周囲を飛行遊泳し、禮賛する天人「飛天」は同地の代名詞にもなっている。また、雄大でスケールの大きな「萬里の長城」は、世界遺産の中でも重要な位置を占めている。
50の世界遺産のうち、古城や古村落も行ってみる価値のある場所だ。例えば、山西省中部に位置する平遙県にある平遙古城は、周朝の第11代王?宣王(西暦前827-782年)の時代に建設され、「最も保存狀態(tài)の良い四大古城の一つ」と言われている。古城內には、住居が立ち並び、軸線が明確で、精巧な木彫り、レンガ彫り、石彫りに、郷土色豊かな窓飾りの切り絵が添えられ、過去にタイムスリップしたかのような気分に浸ることができる。

神農架林區(qū)
世界自然遺産に登録されている湖北神農架林區(qū)には、維管束植物 3767種類、脊椎動物600種類以上、昆蟲4365種類が生息しており、獨特の景観を見ることができる。うち、205種類は現地在來種、2種類は特有屬、1793種類は中國在來種で、象徴種であるキンシコウは1300匹以上生息している。
古代中國殷王朝後期の首都の遺構殷墟、客家らによる獨特の版築建築物?福建土樓などが相次いで登録されており、中國の世界遺産は今後も増え続けるだろう。実際には、自然景観であっても、文化遺産であっても、世界遺産に登録されればそれで良いというわけではなく、それを一層良い形で保護、活用し、貴重な遺産を永遠に良い狀態(tài)で殘していかなければならない。(編集KN)
「人民網日本語版」2017年7月5日
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