中國(guó)教育部（?。─?0日、公式サイトで中國(guó)國(guó)家語(yǔ)言資源モニタリング?研究センターが発表した「2017年度ネット流行語(yǔ)トップ10」を掲載した?！复騝all（コール）」や、「油膩（脂ぎった）」などがランクインしている。新華社が報(bào)じた。

今回発表されたトップ10は上から順に、「打call（コール）」、「尬聊（気まずい會(huì)話）」、「你的良心不會(huì)痛嗎?（あなたの良心は痛まないの？）」、「驚不驚喜、意不意外（驚きだよね、想定外だよね）」、「皮皮蝦、我們走（シャコ君、レッツゴー）」、「扎心了、老鉄（グサッときたよ、アニキ）」、「還有這種操作?（こんなやり方もありなわけ？）」、「懟（恨む）」、「你有freestyle嗎?（freestyleある？）」、「油膩（脂ぎった）」だった。

ネット流行語(yǔ)は、ネットユーザーの知恵の結(jié)晶であり、とても特徴的でユーモアにあふれている。その認(rèn)知度と使用頻度は非常に高く、現(xiàn)在のインターネット生活を代表する存在の一つとなっている。今年のネット流行語(yǔ)トップ10は、映畫やバラエティー番組、ライブ配信プラットフォームから生まれ、ネットユーザーが今年一年注目したことやその喜怒哀楽を生き生きと描寫し、ネットユーザーの言葉の文化を反映している。そして、今年一年、ネット上で話題になったことを読み解くことができる。

打call（コール）

日本語(yǔ)のアイドルを応援する意味の「コール」に中國(guó)語(yǔ)の動(dòng)詞を加えて訳された流行語(yǔ)。中國(guó)でも特定の人や事、物などを応援したり、支持する時(shí)に使われている。

尬聊（気まずい會(huì)話）

「気まずい會(huì)話」は、「気まずいダンス」から派生して生まれた言葉で、全く盛り上がらず、気まずい雰囲気に陥りながらも、無理に會(huì)話を続けている狀態(tài)を指す。あまり會(huì)話がはずまない相手と會(huì)話すると、すぐに話が続かなくなってしまう。それでもなお會(huì)話を続けなければならないという場(chǎng)面もある。一般的に、會(huì)話をする片方がおしゃべりが不得意なことが原因だったり、會(huì)話をしている時(shí)に他のことを考えていて、會(huì)話がぎくしゃくしてしまうことが原因だったりする。

你的良心不會(huì)痛嗎?（あなたの良心は痛まないの？）

あるネットユーザーがSNSに、「中國(guó)の詩(shī)人?杜甫は、詩(shī)人?李白のために詩(shī)を15編も作ったのに、李白が杜甫に答えた詩(shī)はほとんど無く、汪倫には『贈(zèng)汪倫』という詩(shī)を作っている」と投稿したところ、多くのネットユーザーが「李白、あなたの良心は痛まないの？」というコメントを寄せた。そしてこのフレーズはその後、NTTドコモのキャラクター「ポインコ兄弟」シリーズのSNSスタンプに使われたことであっという間に大人気になり、誰かを皮肉ったり、突っ込みを入れる場(chǎng)合に使用されている。

驚不驚喜、意不意外（驚きだよね、想定外だよね）

この言葉は、香港映畫「家有喜事1992 （All's Well, Ends Well）」の主人公2人が交わした名セリフ。思いがけない方向へ物事が進(jìn)んでしまったことを意味しており、劇的な展開が生じた際に、ユーモラスに突っ込みを入れるために使われる。

皮皮蝦、我們走（シャコ君、レッツゴー）

このフレーズは、元々はあるゲームのプレイヤー同士のチャットで「〇〇、レッツゴー」と自分の騎乗するキャラの名を入れる形で頻繁に使用されていた。そして今年になって、ネットユーザーらよって、そのキャラの名前が「皮皮蝦（シャコ）」に置き換えられ、派生バージョンである「シャコ君、帰ろうぜ」や「シャコ君、バックだ」なども生まれた。そして思わず笑いを誘うイラスト付きのSNSスタンプが大人気となり、掲示板やチャットで多用された。

扎心了、老鉄（グサッときたよ、アニキ）

このフレーズが一番最初に登場(chǎng)したのは、あるライブ配信プラットフォームのリアルタイムコメント?！咐镶煛工趣?、中國(guó)北方地域で「アニキ」を表す呼び方で、「扎心」とは心理的にとてもショックを受けたことを表し、2つを組み合わせることで、心を傷つけられたことを友達(dá)に訴える時(shí)などに使われる。

還有這種操作?（こんなやり方もありなわけ？）

このフレーズはゲーマーたちの間で生まれ、目を剝いて驚くようなゲームの操作方法に突っ込みを入れたり、稱賛したりする時(shí)に使われていた。そしてそこから理解不能なことや常識(shí)外れな処理方法に遭遇した時(shí)にも使われるようになった。

懟（恨む）

抵抗を感じたり、対抗する気持ちを感じた時(shí)に使う言葉で、「新華字典」では「恨む」と解説されている。一方ネット上では、言葉や行動(dòng)で反撃するという意味で使われている。このフレーズは一方で今の若者は自分の気持ちや不満を臆さず言い表していることを反映しており、中國(guó)の社會(huì)が一層包容的で多元化していることも示している。

你有freestyle嗎?（freestyleある？）

ネット上における「ｆreestyle」は、アドリブの意味で使われている。ヒップホップミュージックのコンテストで、出場(chǎng)者が即興で歌を作り、披露する時(shí)などに使われる。このフレーズは、歌手の呉亦凡（クリス?ウー）が、ミュージックバラエティー番組「中國(guó)有嘻哈」で何度も使い、ネット上でも大人気になった。

油膩（脂ぎった）

「脂ぎった」が人気になったのは、あるネットユーザーが微博（ウェイボー）に投稿した「脂ぎった中年男性改善案」に端を発しており、同投稿はネットユーザーの間で大きな話題となった。その後、作家の馮唐や音楽プロデューサーの高暁松などが自身の微博アカウントに、「脂ぎった」下品な中年男性にならないための方法を書き込んだ?！钢盲俊工趣いρ匀~の流行から、多くの中國(guó)人が物質(zhì)面において生活が改善した現(xiàn)在、健康的なライフスタイルを追求しようとする姿が反映されている。そして現(xiàn)在、「脂ぎった」の意味はさらに広がり、誠(chéng)意がなく軽薄、身なりや體裁を気にしない、だらしないといった意味も含まれるようになってきている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2017年12月22日