「策士策に溺れる」という古い言葉がある。自分を聡明だと思い込み、うぬぼれる米國の一部政治屋に當てはめるとぴったりだと言える。(人民日報「鐘聲」國際論評)
貿易戦爭を始めた當初から「貿易戦爭は良い事であり、しかも簡単に勝てる」と考え、「最大限の圧力」によって他國を「服従」に追い込むことができると獨りよがりに考える。自國が前言を翻すことを「取引のテクニック」と見なし、國の力を濫用して他國の企業(yè)のイメージを悪くし、圧迫する?!钢袊现呢敭b権を盜んでいる」と腐心してでっち上げ、センセーショナルな「対中文明衝突論」をぶち上げる。このようにごたごたと動き続ける米國の一部政治屋に、世界の人々は「あらゆる計略をめぐらす」とはどういう事なのかを目の當たりにした。だが、このような小賢しさは一部の者を自他共に欺く「勝利」に陶酔させる以外は、世界にとって十分にマイナスだ。米國の一部政治屋の提供する反面教師にそれでも何かメリットがあるとすれば、それは人々が「樹靜かならんと欲すれども風止まず」の認識を強め、「自國の事を成し遂げ、揺るぎない意志と増強し続ける実力によって未來を勝ち取る」との自覚を揺るぎなくする助けとなることだ。
米側は自らを聡明だとうぬぼれているが、これは様々な「小細工」を通じてさらに多くの利益を奪い取ろうとしているに他ならない。國際通貨基金(IMF)の報告は、米國が対中貿易戦爭を仕掛けて以降、関稅引き上げよるコストはほぼ全て米國の輸入業(yè)者が負い、関稅の一部はすでに米國の消費者に転嫁されていることを指摘している。最近、米側が華為技術(ファーウェイ)への封鎖と圧迫を強化したことで、米國のハイテク株は下落し、関連企業(yè)複數(shù)が株式に深刻な打撃を受け、ワシントンの一部政治屋が騒ぎ立てる「科學技術冷戦」のつけを払わされている。
ルールより強権を信奉し、理想より利益を信奉する。こうした狹隘な考え方によって、米國の一部政治屋はあらゆる計略をめぐらし、一方的な脅迫と最大限の圧力が有用との現(xiàn)実に即さない考えを抱いている。米ブルームバーグは、米政府が至る所で繰り広げる貿易の戦場で頻繁に使用している國家安全保障審査手段について、まずい先鞭をつけるものであり、自ら災いを招き身を滅ぼすことは避けがたいと指摘した。事実は確かにその通りだ。現(xiàn)行の多國間秩序への挑戦を繰り返す米國は、現(xiàn)行の國際體制の最大の破壊者、最大の不安定化要因となっている。米側のこうした撹亂行為に、世界各國の識者は次々に正義の聲を挙げ、大勢に逆行する米側の一連の行為を厳しい言葉で批判している。橫暴で理不盡、獨斷専行するいじめ主義的行為は人々の支持を得られず、より強い反撃に遭うだけだ。ある米國の數(shù)學者はかつて「誰もが自己利益の最大化を図った場合、最後は往々にして共倒れの結果に終わる」と語った。米側は自らを聡明だとうぬぼれているが、腹の中にあるのは、やはり「ゼロサムゲーム」思考だ。だが米側は、自らの核心的利益を守る他國の能力と決意を見くびっている。すでに各國が米國の仕掛けた貿易紛爭に報復措置を講じ、世界貿易機関(WTO)で米國を提訴してもいる。米國は中國からの輸入品數(shù)千億ドル相當に対する追加関稅によって中國はおじけづくと當て推量しているが、それは見込み違いだ?;イい巳冥焙悉で肖觌xせないこの世界において、貿易戦爭に「大勝」し、対戦相手は「簡単に負ける」との幻想を抱き続けるのは全く愚の骨頂だ。獨誌シュピーゲルの指摘のように、米國は対戦相手の知恵、戦略、揺るぎなさを誤って判斷し続けた結果、混亂と危機のエスカレートを招くだけだ。
歴史を少し學べば分かることだが、真の知恵は協(xié)力?ウィンウィンによるのであり、自らを聡明とうぬぼれ、災いを他國に押しつけるのでは、どんどん道が狹まるだけだ。米コロンビア大學のジェフリー?サックス教授(経済學)は著書『A New Foreign Policy: Beyond American Exceptionalism』で「各國の利益が緊密に融合し、運命が密接に関係し合い、歴史のどの時期にも増して國際協(xié)力を強化し、人類社會の直面するリスクと試練に共同で対処する必要がある時に、米政府は獨斷専行し、『米國第一』という過激な政策を取り、國際ルールを意図的に破壊している。これは根深い『米國は例外論』だ。このような『有毒』な考え方及びそのやり方は米國にとって多大な害があるだけでなく、世界にとっても非常に危険なものだ」と指摘した。
共に大國である中米は和すれば共に利し、爭えば共に傷つく。雙方にとって唯一の正しい選択は公平な協(xié)力だ。米側の政治屋が歴史の大勢をわきまえず、依然として獨りよがりに対抗を仕掛け、恫喝し圧力を加え、衝突をエスカレートさせることに熱中するのなら、あらゆる計略をめぐらした結果、全てが水泡に帰すだけの運命にある。(編集NA)
「人民網日本語版」2019年5月31日