米國は中國からの輸入品に追加関稅を課して、中國に打撃を與えようとしたが、まさかこの「関稅の弾」が米國の企業(yè)と消費者に當たり、自國の企業(yè)?消費者がつけを払う羽目に陥るとは想像もしていなかった。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

▽「足元まで」軒並み値上げ

米國は中國からの輸入品2千億ドル（1ドルは約109.6円）相當に関稅を上乗せして稅率を25％とし、これによってもたらされたのは米國國內(nèi)の商品価格の値上がりで、そのつけは米國國民が支払うことになる。

たとえば靴なら、米國の消費者は1足あたり50ドルほど余分に支払うことになる。米靴業(yè)界団體のフットウエア?ディストリビューターズ?アンド?リテーラーズ?オブ?アメリカの試算では、関稅引上でスニーカーの販売価格はこれまでの150ドルから206ドルに値上がりするという。

デパートはどうか。米デパートチェーンのメイシーズは、「中國との貿(mào)易戦爭により、一部商品の価格を引き上げる」といい、同デパートの最高経営責任者（CEO）は、「値上げを避ける方法を見つけるのは難しい」と明かす。米最大の小売チェーンのウォルマートも、「トランプ政権が商品に追加関稅を課したため、一部商品を値上げする」と発表した。

米國の物価をみると、ここ2ヶ月は上昇幅が拡大している。データによれば、消費者物価指數(shù)（CPI）の上昇幅は2月は1.5％だったのが、3月は1.9％に上昇し、4月はさらに上昇して2％になった。

物価上昇で真っ先に打撃を受けるのはもちろん米國の消費者だ。米貿(mào)易コンサルティング會社の研究?推計によれば、中米貿(mào)易摩擦により米國の世帯支出は平均2300ドル増加するという。

▽つけをはらうのは自國の消費者

トランプ大統(tǒng)領は長らく関稅を支払うのは中國側(cè)だと強調(diào)し、「追加関稅は米國に有利」としてきた。それでは米國の一般民衆(zhòng)が追加関稅から何も利益を得ないのはなぜか。それどころか追加関稅のつけを払うのはなぜか。

経済に法則に従えば、輸入関稅の上乗せは貨物の輸入コストを上昇させ、輸入貨物の市場価格を上昇させ、海外からの貨物輸入量に影響を與える。よって輸入関稅の引き上げは海外の貨物の輸入を制限する１つの手段となる。

中國の商務部（?。﹪H貿(mào)易経済協(xié)力研究院國際市場研究所の白明副所長は、「トランプ大統(tǒng)領は関稅を支払うのは中國だと強調(diào)するが、実際はそうではない。輸入関稅は輸入業(yè)者が支払うのであり、関稅上乗せ後、上乗せ部分のほとんどは米國國內(nèi)の消費者に転嫁されることになる」と述べた。

白氏は、「中國製品には代替不可能性があり、中國にはスケールの優(yōu)位性、産業(yè)集積の優(yōu)位性、川上から川下に至る整った産業(yè)チェーンといった強みがあり、他のどの國も中國のようになることも、中國の代わりを務めることもできない」と指摘した。

米國の小売産業(yè)に関する統(tǒng)計によると、中國は今や米國にとって衣類、靴?靴下類、旅行用品の1番目の輸入源だ。2017年には中國から米國への輸入が米國の當該製品の輸入全體に占める割合は、衣類が41％、靴?靴下類が72％、旅行用品が84％だった。

白氏は、「米國の消費者は消費の硬直的需要が大きく、多くの必需品や耐久消費財は中國抜きでは成り立たない。関稅を上乗せすれば、米國政府の稅収は確かに増えるが、多くの商品が値上がりすることが前提で、米國の消費者はより多くつけを支払うことになる。よって米國が実際に被る社會的損失は稅収の増加分をはるかに上回る」と述べた。

清華大學國際経済研究センターの鞠建東センター長は、「米國の中國商品に対する関稅率引き上げは、米國國內(nèi)の商品価格を引き上げただけで、追加関稅のつけは主に米國の消費者と企業(yè)が支払うことになる。実際には自國の消費者と企業(yè)から稅金を徴収しているのと変わりない」と指摘した。