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1個(gè)15元の莫高窟アイスがバカ売れ  敦煌文化クリエイティブグッズの人気が急上昇中

人民網(wǎng)日本語版 2020年10月14日08:48

國慶節(jié)(建國記念日)と中秋節(jié)(舊暦8月15日)が重なった10月1日に合わせた8連休中、旅行に出かけ、特に西北地域に旅する人が激増した。甘粛省敦煌市の世界遺産?莫高窟も大勢(shì)の観光客で賑わい、1個(gè)15元(1元は約15.6円)の特製アイスが人気の撮影アイテムとなり、1日當(dāng)たり1000個(gè)以上売れた。斉魯晩報(bào)が報(bào)じた。

なぜ、莫高窟の特製アイスが大ヒット商品となったのだろうか?簡単に言うと、その答えは「文化と関係があるから」だ。中國政府が「一帯一路」(the Belt and Road)を?qū)g施して以降、西安や蘭州、烏魯木斉(ウルムチ)など、中國西北地域の都市が、再び國家戦略視野に入り、敦煌の文化クリエイティブグッズが、北京?故宮の文化クリエイティブグッズに続いて大ヒットとなっている。

敦煌文化クリエイティブグッズの人気急上昇 新たな中國テイストグッズが主な推進(jìn)力に

8連休中、莫高窟は、今年の新型コロナウイルスの感染拡大以降、最も賑わう旅行シーズンを迎えた。景勝地では九層樓や月牙泉、莫高窟をデザインした1個(gè)15元の特製アイスが大ヒット商品となった。多くの観光客は、「値段はちょっと高めだけど、形を見て買った」との聲を寄せ、「食べているのは『文化』で、アイスではない」とユーモラスなコメントを寄せる観光客もいた。

莫高窟の「莫高文創(chuàng)」ショップに足を運(yùn)ぶと、フェイスパックやスカーフ、茶道具、雨傘など、バラエティに富んだ敦煌文化クリエイティブグッズが並んでいた。

2017年、故宮の文化クリエイティブグッズの売上高は15億元に達(dá)した。同年、敦煌研究院の文化クリエイティブグッズの売上高も1708萬3000元に達(dá)した。敦煌文化クリエイティブ産業(yè)が活性化し、現(xiàn)在臺(tái)頭中の新たな中國テイストの「新國貨」グッズがその主な推進(jìn)力となっている。

敦煌研究院はブランドライセンス契約を通して、スマホメーカーの小米やエアコンメーカーの美的、化粧品ブランド?御泥坊、IT大手?騰訊(テンセント)などと、業(yè)界の垣根を越えたコラボを?qū)g施した。また、パリファッションウィークに登場した敦煌ファッション、スカーフ、人気アイドルグループ?UNIQのメンバー?王一博(ワン?イーボー)のスケートボード、敦煌の特製アイスなどが、次々と話題となり、敦煌が人気検索ワードとなってきた。

2019年、お菓子ブランド?良品鋪?zhàn)婴袊鼗褪弑Wo(hù)研究基金會(huì)と提攜して行った寄付は、敦煌の砂嵐が起きやすい環(huán)境の改善に使われた。同年、良品鋪?zhàn)婴隙鼗脱芯吭氦取?年間敦煌のライセンスを使用することで合意。さらに、パッケージデザイン界の巨匠?潘虎を招き、中秋節(jié)(舊暦の8月15日)の月餅セットのパッケージデザインに敦煌の要素を盛り込んだ。

今年、敦煌のライセンス使用料は前年比でさらに上昇している。中國の大衆(zhòng)消費(fèi)財(cái)ブランドは、惜しげもなく有名デザイナーを招き、商品のパッケージデザインを手掛けてもらい、さらに、オリジナルイノベーション?デザインを通して、伝統(tǒng)文化の精華に蓄積されている素材を発掘している。これは、市場が発する強(qiáng)いシグナルであることに疑いの余地はない。今年、潘虎率いるチームが良品鋪?zhàn)婴韦郡幛衰钎顶ぅ螭蚴謷欷堡慷鼗亭挝幕辚ēぅ匹%芝哎氓?月餅セットのパッケージの一つはオルゴールになっている。ふたの中央を回すと、音楽が流れ、パッケージに描かれている天人?飛天も回転して踴り始める。それを買った人は、月餅を食べながら、それをスマホで撮影してSNSに投稿したいという思いにさせられる。

人間味漂う敦煌文化が文化クリエイティブグッズにインスピレーション

故宮文化と違い、敦煌文化には、人間味が溢れている。敦煌の壁畫には、中國西部の各民族の宴會(huì)の様子や遊びに興じたりする生活の様子が描かれている。これも、敦煌文化クリエイティブグッズに、盡きることのないインスピレーションをもたらしている。

中國敦煌石窟保護(hù)研究基金會(huì)の張偉文?副秘書長は取材に対して、「敦煌文化にはまだまだ発掘の余地がある。敦煌の要素を発掘するというのは、単に飛天を月餅のパッケージにデザインするだけということではなく、そのようなワンポイントデザインから、大きなものへと発展させ、敦煌文化の深みある精神的部分を発掘するということだ」と説明する。

敦煌の壁畫や文獻(xiàn)には、薬膳や食事療法に関する記載、飲食、軽食づくりの様子などが大量に含まれている。今年の中秋節(jié)に合わせて、良品鋪?zhàn)婴?、フルーツ入りの月餅を打ち出した。そのフルーツには、敦煌市の特産フルーツである?李広杏(アンズ)も選ばれた。

敦煌の「フルーツの王様」と呼ばれている李広杏は、前漢時(shí)代の名將?李広が新疆維吾爾(ウイグル)自治區(qū)から持ち帰ったことがその名前の由來だ。李広杏を使って作ったジュース?杏皮水は、敦煌に行かなければ飲むことができない。敦煌の保護(hù)に取り組んで58年になる樊錦詩さんはその自伝の中で、李広杏に言及し、「とてもたいへんだった時(shí)期、遠(yuǎn)くから來た友人をもてなすために唯一出すことができた『一品』だった」と綴っている。

研究開発者は、実験室で研究開発に成功し、量産態(tài)勢(shì)に入った際、敦煌では李広杏がたくんさん生産されているにもかかわらず、工業(yè)化処理能力に欠けており、それを収穫してすぐに洗って、殺菌し、冷蔵しないと、3-7日すると鮮度が落ちてしまうため、李広杏入りの月餅の生産を諦めるしかなかった。

しかし、こうしたチャレンジにより、現(xiàn)在伝統(tǒng)文化を活用したクリエイティブグッズを開発しているブランドに、方向性が示されている。良品鋪?zhàn)婴违芝楗螗丧互螗咯`の責(zé)任者?謝蕓氏は、「企業(yè)はブランドを構(gòu)築する際に行うこのような文化の垣根を越えた模索は、単なるライセンスのやり取りではなく、その源となっている文化を深く理解しようする試みだ」との見方を示す。

敦煌研究院は最近、騰訊と共同で新しいスカーフを打ち出した。AI技術(shù)を通して、「リモート試著」してから購入することができる。その収益は莫高窟427窟の保護(hù)に用いられる計(jì)畫だ。張副秘書長は、「敦煌のスカーフというアイデアにより、若者とのインタラクティブ性が増した。これは、敦煌文化をより一層発信する成功例の一つだ」とする。(編集KN)

「人民網(wǎng)日本語版」2020年10月13日

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