「いらっしゃい、いらっしゃい！最高に旨い野菜だよ！」と江蘇省蘇州市姑蘇區(qū)の雙塔市場(chǎng)內(nèi)で、中國(guó)語(yǔ)の売り聲をあげているのは、この市場(chǎng)で八百屋を経営するキューバ人のMartinez Niebla Wilberさん（44）。Wilberさんは時(shí)には大きな聲で歌を歌ったりして、人々を楽しませてくれる存在だ。新華網(wǎng)が報(bào)じた。

蘇州に來てすでに8年になるWilberさんは、妻の凡さんとここで出逢い、今では一男一女の父親。

それまでWilberさんはミュージックライブに関わる仕事をしていた。しかし、今年上半期は、新型コロナの影響で、ほとんどライブすることができず、キューバの農(nóng)場(chǎng)で育ったWilberさんは、野菜を売って生計(jì)を立てることにした。

現(xiàn)地政府のサポートの下、Wilberさんはスムーズに雙塔市場(chǎng)に店を構(gòu)えることができた。約2000平方メートルのスペースの同市場(chǎng)には、野菜や果物、米、油、塩などの生活必需品のほか、文化クリエイティブや飲食店、娯楽スペースなどもある。

生活感をたっぷり感じさせてくれるだけでなく、アートのムードも漂わせる雙塔市場(chǎng)は、たちまちネット上で有名となった。Wilberさんの八百屋は他の店とやや異なり、鉢植えの有機(jī)野菜が並び、ビニール袋の代わりに天然素材のカゴやネットを使っている。

「小康（ややゆとりのある）生活をするために、エコライフを提唱し、持続可能な発展の道を歩まなければならない」と語(yǔ)るWilberさんの店は、有機(jī)野菜だけを販売し、定期的に太湖周辺の有機(jī)野菜栽培場(chǎng)に足を運(yùn)んで仕入をしている。

中國(guó)共産黨第19期中央委員會(huì)第5回全體會(huì)議では、民生福祉の増進(jìn)、國(guó)民の生活の質(zhì)向上などをめぐって、重要な指示や対策が打ち出され、より多くの中國(guó)人がさらに質(zhì)の高い生活を望み、さらに健康的なライフスタイルを追求するようになっている。

中國(guó)で「幸せな暮らし」を體験したWilberさんは、「妻と一緒に野菜を売るというのは、とても幸せで、心地よいこと」と感じており、中國(guó)での暮らしを楽しみ、地元の人々のライフスタイルにも馴染んでいる。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2020年11月30日