新型コロナウイルスワクチンはパンデミックに打ち勝つための有力な武器だ。パンデミックとの國際社會の闘いの正念場において、中國は世界保健機(jī)関（WHO）の「COVAXファシリテ?！工朔e極的に加わり、現(xiàn)在までにすでにワクチンを緊急で必要とする69の発展途上國にワクチンを無償援助し、43か國にワクチンを輸出している。（文/覃川。人民網(wǎng)掲載）

中國が世界と手を攜えてパンデミックと闘っている時に、米ホワイトハウスのジェン?サキ報(bào)道官は5日の記者會見で、「中國とロシアがワクチンを外交の道具として利用しようとしていることに懸念を表明する」と公言した。

実のところ、複數(shù)の國々が以前米國に新型コロナワクチンの提供を求めたが、米政府はどの國にも提供していない。この事についてサキ報(bào)道官は、「我々にとって最も重要な取り組みは米國民へのワクチン接種の確保だ。自國民への接種が完了した後は、我々は喜んで、しかも積極的に國際社會に貢獻(xiàn)する」と説明した。運(yùn)命を共にする全人類を前にして、このような言い逃れは非常に冷酷に響く。

米國はその一方で中國の善意を悪意をもって歪曲し、「ワクチン外交」なる新たな言葉をでっち上げ、広めている。AP通信によると、すでに米國は十分な回?cái)?shù)分の新型コロナワクチンを確保しており、5月末までに全ての成人に接種を行い、7月末までに4億人に接種を行うことになっている。バイデン米大統(tǒng)領(lǐng)も先日、「不測の試練」が生じるのを防ぐため、米ジョンソン?エンド?ジョンソン社製の新型コロナワクチン1億回分を追加調(diào)達(dá)すると発表した。一方、WHOのテドロス事務(wù)局長は、世界ではまだ1回分のワクチンも確保していない國が130か國近くあり、その総人口は25億人になると述べた。

米國に代表される「自分優(yōu)先」の利己的行為が、世界で最も貧しい人々、最も弱い人々を危険にさらしている。「自分が先で、他人は後」という「信條」は、まさに米國の資本主義制度の「本來の姿」だ。

ドイチェ?ヴェレのウェブサイトによると、ペルーは新型コロナウイルス感染癥による死亡率が世界で最も高い國の1つで、住民3200萬人のうち4萬人以上が新型コロナで死亡しており、ワクチンを差し迫って必要としている。2月初め、ペルーは米ファイザー社と新型コロナワクチン2000萬回分の契約を結(jié)んだ。だがペルー保健相によると、ファイザー社はペルーが支払い不能になるのを防ぐため、擔(dān)保の提供を要求した。またファイザー社は、國家資産を抵當(dāng)に入れるよう要求しようとしたという。ファイザーに代表される製薬會社の根本的目的が、全人類の命の観點(diǎn)からパンデミックを早急に抑え込むことではなく、利益を最大限に高めることであることが分かる。

米國は自らの経済?政治制度が最も効果的で、大多數(shù)の人々にとって有益であり、他の國々が模倣する「模範(fàn)」であるはずだとしている。だが実際には、利益のみを追求する資本主義の本質(zhì)が米國社會の各方面に現(xiàn)れている。

2011年、米テキサス州を寒波が襲い、大停電が起きた。そして同様の悲劇は10年後にも繰り返された。2021年2月中旬にテキサス州の水道?電力供給システムが崩壊したのは、極端な自由市場政策の悪しき直接的結(jié)果だ。

ブルッキングス研究所の報(bào)告書は、寒波の間にテキサス州の電力需給バランスが極端に崩れ、電気料金の狂気じみた高騰を招いたことをはっきりと示している。一部住民の同月の電気料金は1萬を超えさえした。これがまさしく市場の「力」だ。報(bào)告書はさらに、最も憂慮される事として、監(jiān)督機(jī)関の力が微々たるもので、業(yè)界が強(qiáng)大な影響力を持っており、後者が追求しているものが安全ではなく利益であることを指摘している。

利己的、貪欲、自分優(yōu)先。資本主義制度のこうした痼疾のために、米國はパンデミックを前に他國に無私の援助を行えないだけでなく、自國民にも多大な害を與えている。（編集NA）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年3月23日