これまで出前と言えば、日本では飲食店自らが配達(dá)サービスを提供するのが一般的だったが、デリバリー?宅配サービスの「ウーバーイーツ」のようなスタイルが登場(chǎng)したことで、コロナ下でのアルバイトの1つとしても話題を集めている。今回は、今や中國(guó)の都市部ではこれ無(wú)しには考えられないというレベルにまで発展している「外売（デリバリー）」について紹介していこう。人民網(wǎng)が伝えた。

あっという間に広がったデリバリー

中國(guó)では3G（第3世代移動(dòng)通信システム）の登場(chǎng)で各種スマホアプリが一層充実し、「餓了麼」や「美団外売」、「淘點(diǎn)點(diǎn)」、「百度外売」といったデリバリープラットフォームが相次いで登場(chǎng)した。それまで中國(guó)の都市部では日本のように飲食店自らが配達(dá)サービスを提供する飲食店はあまり多くなく、デリバリーサービスを提供しているのは、マクドナルドやピザハットといったファーストフードが中心だった。しかしデリバリープラットフォームの登場(chǎng)により、その選択肢は一気に広がり、瞬く間に都市部の人々に受け入れられていった。そして街には「外売小哥（デリバリー兄ちゃん）」と呼ばれるデリバリースタッフがボックス付きの電動(dòng)バイクで疾走する姿が目立つようになっていった。

デリバリープラットフォームの群雄割拠とスタッフの社會(huì)的地位の向上

デリバリーの発展と共に、各社の競(jìng)爭(zhēng)は激化し、現(xiàn)在は主に「餓了麼」と「美団外売」が二大デリバリープラットフォームとして君臨するようになっている。當(dāng)初は簡(jiǎn)単なプラスチック容器ばかりが目立ったデリバリー容器なども、次第に保溫タイプや小分けパックなど改善されていき、味だけでなく、見(jiàn)た目も重視されるようになってきている。同時(shí)にデリバリースタッフに対する労働條件や環(huán)境も次第に整い始め、2020年にはついに中國(guó)の人的資源?社會(huì)保障部（?。─胜?當(dāng)局により、「新職業(yè)」として「中華人民共和國(guó)職業(yè)分類(lèi)大典」に収録され、その名前もこれまでの「外売小哥」から「網(wǎng)約配送員（ネット注文配達(dá)員）」に改められた。國(guó)から「新職業(yè)」の認(rèn)定を受けたことで、今後は業(yè)界における職業(yè)規(guī)範(fàn)がより一層整えられていくとみられている。

デリバリーこぼれ話

社會(huì)的にも注目を集めることが多いデリバリースタッフには、それにまつわるニュースも少なくない。寒い冬も仕事に勵(lì)むデリバリースタッフに感謝の気持ちを込めて、客が備考欄に注文したホットドリンクをデリバリースタッフにそのまま飲んでもらうようにと店に頼んだり、長(zhǎng)城を観光している途中に足を捻ってしまい、薬とアイスパックを注文した客に、長(zhǎng)城を登って商品を?qū)盲堡郡坤堡扦胜?、けがした客をおぶって長(zhǎng)城を降りてきたデリバリースタッフなどがネットで話題を集めたこともある。そして今年の夏は、大學(xué)生約3萬(wàn)人が夏休みのアルバイトとしてデリバリースタッフの仕事を選んだことも話題となった。

共働きや外食好きなど中國(guó)ならではの事情を背景に、すさまじい発展を見(jiàn)せている中國(guó)のデリバリー産業(yè)。そしてそれを支えているのが、700萬(wàn)人はいると言われているデリバリースタッフだ。問(wèn)題點(diǎn)が全く無(wú)いとはまだまだ言えない現(xiàn)狀だが、彼らはすでに中國(guó)都市部の風(fēng)景の一部と化し、都市部で働く人々の食を支える大事な一員になっているという點(diǎn)は間違いないだろう。(文?イラスト?玄番登史江、袁蒙)。

イラストで知ろう！イマドキ中國(guó)

人民網(wǎng)ではもっと身近なスタイルで今どきの中國(guó)を読者の皆さんに知ってもらうため、「つるにはまるまるむし爺さん」と「へのへのもへ郎」、「へめへめくつ美」の3人が流行語(yǔ)やカルチャー、時(shí)事問(wèn)題など幅広いジャンルにおける「イマドキ」を紹介。中國(guó)ってこんな國(guó)なんだ！と興味を抱き、理解を深めるきっかけにしてみてください。 

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2021年9月29日