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六中全會

上田多門氏「『技術(shù)流出論』は日本の中國に対する誤解によるもの」

人民網(wǎng)日本語版 2021年11月18日14:52

日本メディアで最近、なぜノーベル賞級の科學(xué)者が中國に行ってしまうのかを問う報道が広く注目されていると聞いている。最近、私もTBSテレビの取材を受けたが、その後の世論での反響についてはフォローしていない。私が以前勤務(wù)していた北海道大學(xué)は日本のトップレベルの大學(xué)だが、研究環(huán)境は良いとは言えなかった。私はずっと日本政府が科學(xué)研究にもっと予算を投じてくれることを望んでいる。これがTBSテレビの取材に応じた理由の一つだ。(上田多門?深セン大學(xué)特聘教授、日本?土木學(xué)會2022年度會長/環(huán)球時報に掲載)

私と中國との付き合いは非常に長い。1996年頃、大連理工大學(xué)の一人の教授と知り合う機會に恵まれた。その教授の紹介で、2000年に同大學(xué)から北海道大學(xué)に留學(xué)した優(yōu)秀な中國人留學(xué)生を指導(dǎo)することになった。それ以降、さらに多くの優(yōu)秀な學(xué)生を受け入れた。こうした學(xué)生たちは卒業(yè)後、浙江大學(xué)や香港理工大學(xué)などで教職に就いている。そのおかげで私は中國の大學(xué)とのつながりを深めることができた。

私は中國の研究環(huán)境に過去20年余りで起きた極めて大きな変化を目の當(dāng)たりにしてきた。2011年から、大連理工大學(xué)や浙江大學(xué)、哈爾浜(ハルビン)工業(yè)大學(xué)や深セン大學(xué)などで客員教授となり、1年のうち1-2ヶ月は中國で勤務(wù)してきた。5年ほど前に、中國の大學(xué)から専任で來てほしいと言われたが、その時はまだ迷いがあった。しかし、2年前に再び中國に來た時には、すでに狀況が変わったとはっきり感じた。

深セン大學(xué)の研究環(huán)境は非常に素晴らしく、日本の大學(xué)が揃えられない先進的な設(shè)備があり、周りの研究チームの資質(zhì)も非常に高い。日本國內(nèi)には今でも先端技術(shù)の中國流出を懸念する論調(diào)があるが、実際には、少なくとも私がよく知る土木分野においては、研究設(shè)備においても、いくつかの研究分野の成果においても、中國はすでに日本をリードしている。

いわゆる「技術(shù)流出論」というのは、日本が中國を誤解しているのだと思う。今や、中國の大學(xué)が日本の研究者を招聘する目的は、彼らに知識や技術(shù)を中國に伝授することを望んでいるからではない。中國の大學(xué)は世界から優(yōu)秀な人材を招聘しており、その中でたまたま優(yōu)秀な日本の科學(xué)研究者が見つかったということにすぎない。彼らが中國に來る理由は様々だが、それは最良の選択をしたら中國だったということであり、多くの人材が米國を選ぶのと変わらない。

中國で土木分野を研究する場合、日本政府が支給するより多くのプロジェクト経費をもらうことができ、私が興味を抱いている研究テーマは中國でのほうが実現(xiàn)しやすい。ということであれば、研究環(huán)境がより良い國に行きたいのは當(dāng)然の成り行きだ。

2019年に北海道大學(xué)を退職し、深セン大學(xué)の専任になった。中國語は話せないが、英語で問題なく仕事ができる環(huán)境がある。給與は以前より手厚くなり、好きな研究にも打ち込める。中國に來る機會に恵まれてとても幸運だったと感じている。深セン大學(xué)の同僚や元學(xué)生と共同で行っている研究は成果を出し続けており、大學(xué)側(cè)との契約は2024年までとなっている。契約満了時にまだ一緒に研究ができるのであれば、研究を続けていきたいと思っている。

現(xiàn)在、若手の學(xué)者が日本國內(nèi)で仕事を見つけるのは難しい。これは日本全體が直面している問題だ。日本は博士の學(xué)位を増やす政策をとったが、それと連動した研究者の就職先は増えていない。私が勤務(wù)していた北海道大學(xué)のようなトップレベルの大學(xué)でも、専任教師のポストはかえって減っている。多くの若手の日本人學(xué)者にとって、中國の大學(xué)で働ける機會があるのなら、それはとても幸運なことだ。中國の研究者は優(yōu)秀だし、多くの海外人材も研究環(huán)境がより良い中國に來ることを望んでいると思われる。中國での競爭は間違いなくさらに激化していくだろう。

実際、研究者だけでなく、中國でのキャリアアップを目指す各業(yè)界の日本人はますます多くなっている。これは年齢や経歴、職業(yè)とは関係ない。中國はますます多くの日本人が活躍する舞臺になりつつある。

中國人は競爭意識が強く、目標(biāo)達成のために進んで努力し奮闘する。これはいい事だし、今の日本人に足りない部分でもある。しかし、競爭を勝ち抜くために、中國人は「數(shù)」を強調(diào)しすぎるところがあり、研究成果は「數(shù)で勝負(fù)」しなければならないと思っている。一部の中國人研究者が研究をするのは、成果を出し、論文を書くためであり、それで研究予算を申請するということを繰り返している。これに対して日本人の研究者は、本當(dāng)に好きだという理由で科學(xué)研究の道に入ったという人が多い。現(xiàn)時點で、日本ではすでに25人(日本國籍に限る)のノーベル賞受賞者が生まれている。將來的には、中國人の學(xué)者の中にも受賞する人が出てくるに違いない。しかし、もし現(xiàn)在のような狀況がずっと続いていけば、中國が受賞者數(shù)で日本に追いつくのはたやすいことではないだろう。

中國の論文數(shù)はすでに世界でトップになっているが、より質(zhì)を重視した研究環(huán)境を作る必要がある。數(shù)を強調(diào)することは、必ずしもノーベル賞のような真のトップクラスの賞をもたらすわけではない。私の中國に対する理解では、中國が何かをしようとする場合、國を挙げて取り組めばうまくいく。中國が現(xiàn)在の研究環(huán)境を改善したいのであれば、それも問題なくやり遂げることができると思う。(編集AK)

「人民網(wǎng)日本語版」2021年11月18日

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