ショート動(dòng)畫プラットホームで最近、歌手?柳爽の曲「漠河舞庁(漠河のダンスホール)」の再生回?cái)?shù)が36億2000萬(wàn)回に達(dá)した。その爆発的ヒットの理由は、曲の題材となった切ない感動(dòng)のエピソードが多くの人の心を動(dòng)かしているからで、同曲をカバーする人も続々と登場(chǎng)。さらにその影響で、黒竜江省漠河市の文化観光も話題となっている。揚(yáng)子晩報(bào)が報(bào)じた。

「漠河舞庁」の人気のほどは、數(shù)年前に國(guó)民的ヒップホップミュージックとなった「野狼disco」と比べても遜色なく、5年前の趙雷の曲「成都」を思い出させる人気ぶりとなっている?！改游鑾亍工稀?0後(1990年代生まれ)のレーベルには所屬していない歌手?柳爽が2020年6月にリリースしたアルバム「1st.星球」に収録されている。

「漠河舞庁」がこれほどの人気となったのは、音楽プラットホームやインターネットプラットホームのサポートがあったからだけでなく、その曲の題材となったエピソードによるところも大きい。柳爽は取材に対して、「この歌は、ダンスホールで一人で踴る男性?張徳全（仮名）と、火事で亡くなった妻の物語(yǔ)をベースにしている。2019年12月に題材を探すために黒竜江省漠河市を訪れた際、あるダンスホールの前を通り、そこから流れてくる懐かしい音楽に惹かれて中に入ってみたら、高齢の男性が一人で踴っていた。そして、男性と妻の切ないエピソードを聞いた。男性の妻は1987年5月6日に黒竜江省北部の大興安嶺にある森林地帯で発生した火災(zāi)で亡くなったという。それから現(xiàn)在まで男性は再婚もせず、子供もいない。彼は火事が発生した場(chǎng)所の近くに建てられたこのダンスホールにしょっちゅう來(lái)て、ダンスをしては、ダンスが大好きだった妻を偲んでいるという」と語(yǔ)った。

「漠河舞庁」の大ヒットは、「漠河文化?観光局」などの大きなサポートとも関係がある。今年3月に、同局が、ショート動(dòng)畫プラットホームの公式アカウントに「漠河舞庁」をアップした時(shí)は、大きな反響はなかったという。しかし、この曲がヒットし始めてからは、そのアカウントで曲の題材となったエピソードをたびたび紹介している。

同アカウントによると、張さんの妻は生前、ダンスが大好きで、二人はしばしば物が山積みされている倉(cāng)庫(kù)に入りこんでは、明かりを燈し、少しだけひらけた場(chǎng)所を使い、ダンスの練習(xí)をしていたという。妻の死後、その倉(cāng)庫(kù)の近くにダンスホールができ、張さんはしばしばそこに1人で來(lái)るようになった。またこの曲を聞き、多くの人が1987年に起きた大火災(zāi)の痛ましい記憶を呼び起こしている。この火災(zāi)では、101萬(wàn)ヘクタールが焼失し、5萬(wàn)人以上が被災(zāi)し、210人が亡くなった。

漠河文化?観光局の馮広慶局長(zhǎng)は取材に対して、「漠河舞庁の題材となったエピソードの動(dòng)畫の製作者である男性は柳爽のファン。10月中旬に、その男性が曲の題材となった張さんの感動(dòng)のエピソードを描き出し、それを曲と合わせて流す動(dòng)畫をショート動(dòng)畫プラットホームに投稿したところ、瞬く間に爆発的人気となった」と説明。そして、同局が「漠河舞庁」の爆発的大ヒットをサポートしたことに関しては、「話題作りのためだけにやったわけではない。一人でも多くの人に、漠河にはダンスホールだけでなく、たくさんの美しい自然の景色があることを知ってもらいたい」と話した。 （編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2021年11月19日