ジャイアントパンダはベジタリアンだろうか？その答えは意外にもNO！

確かにパンダは竹を主食としているものの、時には肉などの「ご馳走」を食べることもあるのだ。

陝西省の仏坪國家級自然保護(hù)區(qū)管理局は11月27日、資源のバックグラウンドなどの調(diào)査を展開していた際、調(diào)査隊(duì)の隊(duì)員?李水平さんたちが、パンダがヌーの骨をしゃぶっているところを目撃し、その貴重な映像をカメラに収めることに成功した。

李水平さんは取材に対して、「パンダに遭遇した時、約50メートルほど離れた所にいて、一生懸命何かをしゃぶっていた。その辺りには竹林がないので、何をそんなにおいしそうに食べているのだろうと思ってみると、約33センチほどの長さの骨を必死にしゃぶっていた。そして、私たちがいるのに気付くと、ちょっと躊躇してから、左手に持っていた骨を捨てて坂をゆっくり上り、森林の中に消えた」と當(dāng)時の様子を説明した。

李さんたちはその場所で他にも動物の骨を何本も発見した。翌日早朝、スタッフたちがその付近で採集したパンダの糞のサンプルは、普通のパンダの糞よりも白っぽかったという。

仏坪國家級自然保護(hù)區(qū)は、野生パンダやその森林生態(tài)系を保護(hù)することをメインとした秦嶺地區(qū)初の保護(hù)區(qū)だ。同保護(hù)區(qū)でパンダが肉を食べる映像の撮影に成功したのは今回で2回目。1回目は、2014年11月で同じくパンダはヌーの骨の肉をかじっていた。

保護(hù)區(qū)のスタッフが以前にパンダの糞のサンプルを分析した時も、一部の糞から完全に消化されていない動物の肉が検出されたことがある。ある糞のサンプルからは、さまざまな大きさの骨のかけらが約20個検出された。また別の糞のサンプルは、色がグレーで竹の繊維はほとんど含まれず、外観は大型の肉食動物の糞に酷似していた。

パンダは哺乳綱食肉目クマ科ジャイアントパンダ屬に分類される食肉類。地質(zhì)學(xué)上の非常に長い歴史における気候や生息地の環(huán)境の変化に適応し、食性が変わり、竹ばかり食べるようになったと考えられている。それでも、パンダの消化器系の構(gòu)造には依然として食肉類の祖先の特徴が殘っている。

北京大學(xué)の研究員で、國際自然保護(hù)連合(IUCN)の熊類専門家グループのメンバーである李晟氏は、「パンダ自身が他の動物を補(bǔ)殺して食べることは難しいものの、秦嶺や岷山、邛崍山といった地域では、野生のパンダが時々肉を食べるという研究記録がある。食べるのは主に、動物の殘骸だ。そのような行為や動物性食物の補(bǔ)充は、野生のパンダにとってどのような作用や意義があるのかについては、今後のさらなる研究が必要」と説明する。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年12月1日