2023年8月28日、天津市の獅子林橋で、飛び込み愛(ài)好者の周りに大勢(shì)の人が集まる様子。（撮影?王慶/寫(xiě)真提供は視覚中國(guó)）

天津市で最近、橋の上から川に飛び込む中高年の男性たちに注目が集まり、飛び込み地點(diǎn)の獅子林橋はネットで人気のちょっとした観光地になり、今や天津市の新しい「有名観光スポット」になった。思いがけず急に人気者になった「飛び込みおじさん」たちだが、そのキャリアは長(zhǎng)く、「ここで飛び込みをするようになって數(shù)十年になる」という。

「飛び込みおじさん」らは活力と情熱にあふれ、飛び込む前に前口上を述べ、ユーモアたっぷりに自己紹介をしたり、観光客とやりとりをしたりする。それから「天津にようこそ！」と大聲で叫んだかと思うと、身體をまっすぐに伸ばし、きれいなフォームで橋の下を流れる海河の中に吸い込まれていく。両岸や橋の上には、A4サイズの紙を掲げて、飛び込みに點(diǎn)數(shù)をつける人もいて、楽し気な雰囲気に包まれる。こうして人気が出た飛び込みスポットには、大勢(shì)の若者も集まるようになった。ここにいると、「飛び込みおじさん」たちのユーモアと楽しそうな様子につい引き込まれるが、おじさんたちは観光客に「安全第一」と呼びかけることも忘れない。

2023年8月27日、天津市の獅子林橋で、観光客とやりとりする飛び込み愛(ài)好者。（寫(xiě)真提供は視覚中國(guó)）

最近では、ここに來(lái)て飛び込みをする愛(ài)好者がどんどん増え続けていた。秩序を維持し、彼らの安全を守るため、赤いベストを著たボランティアが橋の上で飛び込み愛(ài)好者の安全を確保し、現(xiàn)地の都市管理當(dāng)局や交通警察も近くで秩序維持に努めた。

飛び込みは誰(shuí)でもできるスポーツではないし、獅子林橋は水面からの高さが7メートルほどもある。ネットでの人気に対し、天津の「飛び込みおじさん」たちも気をもんでおり、「飛び込みは遊びではない。むやみに飛び込んではいけない。経験がないと怪我をしやすい」と注意を促していた。

2023年8月27日、天津市で飛び込みを見(jiàn)物する観光客。（撮影?程旭亮。寫(xiě)真提供は視覚中國(guó)）

人気スポットで待機(jī)する救援隊(duì)　2日間で14人救助

天津市で活動(dòng)する藍(lán)天救援隊(duì)は獅子林橋周辺に人員を配置して、いざという場(chǎng)合に備えた。ここ2日間で14人を救助しており、そのうち7人は飛び込む時(shí)の姿勢(shì)が悪くて意識(shí)を失った人、5人は溺れた人、2人は急病になった人だったという。

藍(lán)天救援隊(duì)の兆龍隊(duì)長(zhǎng)は5日、「最近、獅子林橋に飛び込みをしに來(lái)る人は、市外からやって來(lái)た観光客が多い。これまでここで飛び込んでいた地元の人たちは、今はボランティアとして周?chē)欷沃刃颏蚴丐毪韦藚f(xié)力している?，F(xiàn)在、救援隊(duì)では獅子林橋周辺にここ専門(mén)の救助隊(duì)員をスタンバイさせている」と話(huà)した。

2023年8月28日、天津市の獅子林橋で、飛び込みに歓聲を上げる観光客。（撮影?孫旭暉/寫(xiě)真提供は視覚中國(guó)）

兆隊(duì)長(zhǎng)は続けて、「8月30日から獅子林橋の近くで待機(jī)している。今は毎日、9人から10人の隊(duì)員が海河の川岸や橋腳、救援ボートで待機(jī)している。岸と橋腳にいる隊(duì)員は集まった人に安全に注意するよう呼びかけるほか、航行する船の様子や飛び込む人の身體の狀況を観察している。水上で待機(jī)する隊(duì)員は絶えず水の流れを観察して、流れが激しくなったと感じた時(shí)には飛び込む人たちにすぐに知らせる」と話(huà)した。

「飛び込みおじさん」たちが中止宣言

2023年9月3日、天津市獅子林橋の飛び込みスポットに集まった大勢(shì)の市民や観光客。赤いベスト姿で秩序の維持と安全確保にあたるボランティアスタッフは地元の飛び込み愛(ài)好者。

こうした狀況を受け、「飛び込みおじさん」たちは6日、飛び込むのを止めると宣言。さらに、「室內(nèi)の専用プールに場(chǎng)所を移すように」と呼びかけた。天津市都市管理委員會(huì)も同日、「獅子林橋のメンテナンス工事を?qū)g施する」との通告を出した。

「飛び込みおじさん」らは同日、「天津獅子林橋飛び込みチーム」の名義で文書(shū)を発表し、「獅子林橋飛び込みチームは、天津の地元の水泳愛(ài)好者で構(gòu)成されている。みんな若い時(shí)から海や川で泳いできた。いつからか、泳ぐのが得意なメンバーが飛び込みにチャレンジするようになった。飛び込みチームの平均年齢は約60歳で、30年以上の経験がある。飛び込みをすることで、みんな楽しく體を鍛えることができた。ただ、最近は飛び込む人がかなり増えた。中には、準(zhǔn)備や練習(xí)をせずに飛び込む人もおり、危険や潛在リスクが存在するため、救助活動(dòng)の難度が高まっていた。誰(shuí)かが怪我をするのは絶対に見(jiàn)たくない」と表明。

2023年9月2日、天津市の海河にかかる獅子林橋の近くで、岸辺に集まった大勢(shì)の観光客。水上では救援隊(duì)員がいつでも救助できるよう待機(jī)。（寫(xiě)真提供は視覚中國(guó)）

さらに、「獅子林橋で飛び込み臺(tái)にしていた場(chǎng)所は、海河の景観照明裝置の一部で、事故が起こるのを避けるために、市政府は夜景照明のスイッチをオフにせざるを得なくなっていた。通常點(diǎn)検でも、飛び込み臺(tái)にしていた場(chǎng)所を支える部分がかなり錆びており、危険な狀態(tài)であるため、飛び込みには適していないことも分かった」としている。

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2023年9月7日