江西省上饒市に位置する晶科エネルギー股份有限公司（ジンコソーラー）のスマート大工場は、太陽光発電産業(yè)の「スーパーエンジン」とみなされている。この工場を訪れたところ、全長1キロメートルに及ぶ生産作業(yè)場では「人」が主役ではなかった。AGV（無人搬送車）が行き交い、ロボットアームが伸縮し、コンベアベルトが前へ進(jìn)んでおり、生産の「主役」を擔(dān)っていた。中國新聞網(wǎng)が伝えた。

同工場は、シリコンウェハーからモジュールまで、太陽光発電産業(yè)の全産業(yè)チェーンをカバーしており、平均して毎日390萬枚の太陽電池セルがラインオフし、毎秒平均45枚のセルが製造される計(jì)算になる。

7月12日、インテリジェント設(shè)備による「ゼロカーボン」生産が行われている江西省上饒市に位置するジンコソーラースマート大工場。（撮影?李韻涵）

このような効率的な生産は、技術(shù)イノベーションの成果だ。ジンコソーラーの投資者関係上級(jí)ディレクターの魏添氏は取材に対し、「持続的な技術(shù)イノベーションが中國の太陽光発電企業(yè)のメインテーマになる」と語った。

1990年代、中國の太陽光発電企業(yè)は顕著な製造コストの優(yōu)位性を背景に、急速に國際市場へ進(jìn)出し、中國は世界の「太陽光発電製品の工場」になった。しかし當(dāng)時(shí)、コア設(shè)備や原材料は歐米諸國に依存していた。その後、企業(yè)による絶え間ない技術(shù)開発を経て、過去10年近くで中國の太陽光発電産業(yè)は「並走者」から「世界の技術(shù)リーダー」へと変わり、企業(yè)のグローバル展開も「2.0時(shí)代」に突入している。

KPMG中國の顧客?事業(yè)開発擔(dān)當(dāng)パートナーである江立勤氏は取材に対し、「國內(nèi)の強(qiáng)力な研究開発とサプライチェーンシステムを背景に、中國の太陽光発電企業(yè)は當(dāng)初の『製品輸出』から、『生産?サービス?サプライチェーンの輸出』へと拡大している。歐州、中東、東南アジアなどの地域は今後中國の太陽光発電企業(yè)が注力する主要市場になると見込まれている」と述べた。

魏氏は、2030年までに世界の太陽光発電設(shè)備容量がTW（テラワット、1テラワットは1000ギガワット＜GW＞）時(shí)代に突入し、今後數(shù)年にわたり世界の太陽光発電設(shè)備容量は2桁臺(tái)の安定成長を維持すると予測している。ジンコソーラーは現(xiàn)在、グローバル展開の高度化を進(jìn)めており、特に海外のターゲット市場において現(xiàn)地企業(yè)とのパートナーシップを模索し、中國の技術(shù)?マネジメントの優(yōu)位性と現(xiàn)地の資本?市場の優(yōu)位性を融合させた共同発展を目指している。

同氏によれば、同社はすでにマレーシア、ベトナム、米國、サウジアラビアなどで製造拠點(diǎn)への投資を?qū)g施し、ドイツ、ブラジル、日本などにおいてはローカライズされた販売?サービスネットワークを構(gòu)築している。

他の中國の太陽光発電大手も、続々とグローバルな生産拠點(diǎn)の構(gòu)築に乗り出している。今年6月には、隆基緑能科技股份有限公司（ロンジソーラー）がインドネシア國営石油會(huì)社の新エネルギー?再生可能エネルギー子會(huì)社と戦略的提攜を発表し、年産1.6GWの先進(jìn)的太陽光モジュール製造拠點(diǎn)の建設(shè)を開始した。今年5月には紅太陽新エネルギーがナイジェリアの企業(yè)と、カノ州における年産600MWの太陽光モジュール生産ラインの構(gòu)築契約を締結(jié)し、同國初の現(xiàn)地生産ラインとなる見込みだ。昨年12月には晶澳太陽エネルギー科技股份有限公司が、オマーンにおいて年産6GWの高効率太陽電池および3GWの高出力モジュール工場を総額40億元（1元は約20.7円）近く投資して建設(shè)する計(jì)畫を発表。昨年7月にはTCL中環(huán)新エネルギー科技股份有限公司がサウジアラビアで太陽光発電用結(jié)晶ウェハーの合弁企業(yè)を設(shè)立する計(jì)畫を明らかにし、総投資額は約20億8000萬ドル（1ドルは約148.4円）に達(dá)する。

業(yè)界関係者は、「中國の太陽光発電産業(yè)は、製品供給からサプライチェーンの海外進(jìn)出へと、その役割は世界の工場からグローバルな技術(shù)ハブへと変化しつつある」との見方を示している。

江氏は、「今後中國の太陽光発電企業(yè)は一部の生産能力を歐州へと移転する可能性があり、同時(shí)に一部の企業(yè)は太陽光発電設(shè)備、シリコンウェハーの全ラインプロジェクトおよび関連サービスを歐州に輸出し、現(xiàn)地の政策に合わせて歐州での生産能力構(gòu)築を支援する。中東地域は、豊富な日照資源と経済構(gòu)造転換を推進(jìn)する政策的背景を持ち、中國の太陽光発電企業(yè)にとって戦略的な重點(diǎn)地域となっている。また、東南アジア諸國（ASEAN）では、近年再生可能エネルギーの発展計(jì)畫や支援政策が積極的に打ち出されており、今後も中國の太陽光発電企業(yè)の注目を集めるとともに、現(xiàn)地における太陽光発電産業(yè)チェーン全體の発展を促進(jìn)する見込みだ」と述べた。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年7月17日