福建省漳平市永福鎮(zhèn)は、山が雲(yún)や霧に覆われることが多く、有名な高山茶の産地だ。人民網(wǎng)が伝えた。

永福鎮(zhèn)における高山茶栽培の歴史は1996年にまで遡る。その年、「臺品茶業(yè)」の創(chuàng)業(yè)者である臺灣地區(qū)の謝東慶さんが臺灣海峽を渡って永福県を訪れ、その標高や気候などが臺灣地區(qū)の阿里山とほぼ同じであることを発見した。

臺灣地區(qū)の阿里山一帯の標高や気候が似ているため、高山茶の生産に適している福建漳平市永福鎮(zhèn)（撮影?李昌乾）。

永福県の平均標高は780メートルで、気候や土壌、緯度などは、海峽の対岸にある「茶生産の黃金ベルト」と呼ばれている阿里山一帯と酷似している。謝さんは、臺灣地區(qū)から持ってきた1本目の高山烏龍茶の苗を、その高山帯に植え、起業(yè)。茶栽培と製茶の夢を追いかけ始めた。

謝さんは、「あの時、永福県で約23ヘクタールの荒れ地を借り、翌年、臺灣地區(qū)の軟枝烏龍茶の苗40萬本を植えた。その後、『臺品茶場』を立ち上げ、漳平市で投資して茶を栽培する一人目の臺灣事業(yè)者となった」と振り返る。

桜の花が満開となる時期の「臺品桜花茶園」（畫像提供?漳平市メディアコンバージェンスセンター）。

謝さんの後を追うように、多くの臺灣地區(qū)の人が海峽を渡って永福鎮(zhèn)にやってきた。そして、「おいしいお茶」作りに共に取り組む両岸の茶農(nóng)家が増えるようになった。永福鎮(zhèn)は、両岸の専門家と連攜して、「臺式烏龍茶加工技術(shù)規(guī)範」を含む2つの國家標準を制定し、トータルチェーンをカバーする標準體系を構(gòu)築している。また、「福建省食用農(nóng)産品基準達成コミットメント合格証」と「1品1コード」トレーサビリティの同時実施システムが、すでに漳平市の茶産業(yè)の発展計畫に正式に組み込まれている。そのため、近い將來、消費者はスマホでQRコードをスキャンするだけで、茶葉の生長環(huán)境や茶葉を作り出した職人をチェックすることができるようになる。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年12月9日