「人の血を吸うのではなく、脂肪だけを吸う蚊が南アフリカで発見された」というニュースが、2日前からネット上で話題の的となり、多くのダイエット希望者が期待を寄せている。淘寶網(wǎng)の出店者の中には、この蚊を売り出し始めた人もいる。北京晩報が伝えた。
今回新しく見つかった蚊は、刺されても皮膚が腫れることはなく、逆に陥沒するという。動物學の専門家は、「研究の結(jié)果、この種の蚊は、血を吸わず、皮膚表面の脂肪だけを吸って栄養(yǎng)分としていることが明らかになった。脂肪を吸う際に脂肪を溶解する酸性物質(zhì)を放出するが、皮膚を傷つけることはない。この蚊は將來、肥満治療の補助ツールとして大きな役割を果たすと期待できる」とコメントした。この情報を得たネットユーザーからは、「私も早くこの蚊に刺されたい」という投稿が相次いだ。
本當にこのような蚊が実在するのだろうか?淘寶網(wǎng)で検索すると、南アフリカ産の蚊を販売している店が20數(shù)軒見つかった。価格は、0.1元(約1.6円)から數(shù)十元、さらには100元(約1600円)以上までさまざま。だが、リンク先の店舗URLにアクセスすると、ほとんどの店のPRは単なる「冗談」だったことが判明した?!干辘吩Uありません。蚊は本日入荷しておりません」と表示している店の店主は、「『南アフリカ産の蚊を販売しています』というPRは、サイトへのアクセス數(shù)を増やすことを狙ったジョークに過ぎず、お客様には『本気にしないで下さい』と斷っている」と話した。また、輸出入検査検疫部門の関係者は、「南アフリカ産の蚊を中國に輸入する場合、検疫検査を受けなければ、密輸入行為になってしまう。一般的には、持ち込むことは不可能だ」と指摘した。
たとえ南アフリカ産の蚊が中國に輸入されたとしても、脂肪吸引ダイエットの効果は本當にあるのだろうか?あるネットユーザーは、「実験研究から得られたデータによると、中華羽斑蚊(チュウカハマダラカ)の吸血量は2.5ミリグラム、大鶴羽斑蚊(オオツルハマダラカ)は1.847ミリグラムだ。脂肪1キロを蚊に吸い取ってもらうためには、數(shù)十萬回刺される必要がある」とコメント。また、専門學見地にもとづく次のような投稿も寄せられた。
「通常、ヒトの血を吸う蚊の口器は、平均1-2ミリメートルの長さで、針の直徑はわずか0.1ミリメートルほどだ。このような小さな針では、せいぜい毛細血管を指すことしかできず、皮下脂肪まで屆かない。蚊は、口器でヒトの皮膚を刺した時、分泌物を出す。この分泌物がヒトの皮膚と接觸すると、ヒスタミンと呼ばれるたんぱく質(zhì)が放出され、これに対する免疫反応として刺された部分が癢くなる?!?/p>
仮に、この蚊が皮膚が陥沒するほど脂肪を吸うという説が真実ならば、一體どのくらいの量を吸っているのだろうか?南京市疾病予防制御センターで蚊を?qū)熼Tに研究している鄭一平氏は、「この蚊に関する信憑性と科學的根拠については、現(xiàn)時點では不明で、さらなる研究を待つ必要がある。このような狀況から、この蚊がダイエットに有効とする説は、非現(xiàn)実的かつ根拠にも乏しい」との見方を示した。
以下、ネットユーザーから寄せられたコメント。
「1匹では到底足りない。効果を出すには破産する覚悟が必要」(@陌塵e果さん)
「ダイエットを成功させるためには、どれだけの蚊のおなかをパンパンにさせなければならないだろう」(@傳四喜さん)
「よく考えてみて。本當に脂肪を吸う蚊がいるとしても、皮膚をまんべんなく均等に吸わせることなどできる?身體や顔の一部分だけが凹み、二度と見られない形相になるわよ」(@?。鷲壅i書さん)
「蚊さん、私の頬を左右バランスよく吸って、可愛らしいエクボを作ってね。どうもありがとう!」(@xxxKhloeさん)(編集KM)
「人民網(wǎng)日本語版」2014年5月20日
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