しかし、人民元高に歯止めがかかり、特にここ數(shù)年は、中國國內(nèi)外のさまざまな要素の影響を受け、人民元安になり、今後もその流れが続くとの予測が高まり、中國の個人や企業(yè)の外資資産に対するスタンスに大きな変化が生じた。そして、外貨資産や海外投資を増やす個人や企業(yè)が増え始めた。それを背景に、全體図に変化が生じ、これまで中國に流れていたホットマネーも流出し始めた。また、これまでの外貨建て借金の返済が加速し、人民元建ての借金に移行し始めた。全體的に見ると、ここ約2年間で外貨準備高が減少しているのは、中央銀行にあった外貨を國民が活用するようになった結果だ。
外貨準備高の減少を心配する必要がないとする主な原因は、中國経済が基本的に良好な狀態(tài)にあるからだ。一つの國において通貨危機が発生するかは、外貨準備高の規(guī)模ではなく、主に経済ベースにかかっている。加えて、中國の現(xiàn)在の外貨準備高は依然として適正な規(guī)模を大幅に上回っている。複數(shù)の國際組織の予想では、中國は昨年、世界で最も経済成長幅が大きい國となり、世界経済の成長に最も貢獻したという。中國の供給側(cè)の構造改革推進が深化するにつれ、中國経済は落ち著いたペースで回復に向かっており、経済構造の最適化が継続され、成長のクオリティや効率も向上すると見られている。
特筆すべき點は、外貨準備は使うためにあるのであって、貯めるためにあるものではないことだ。貯めるのは使うためで、一定の金額に達しているかどうかということに固執(zhí)する必要は全くない。外貨準備は、國際収支のバランスを保ったり、為替を安定させたりするのが主な用途。自國の通貨が主要な國際通貨で、変動相場制を採用し、資本勘定の開放を行っている先進國であっても、自國通貨の為替変動に全く無関心であるはずはない。その理由は、市場が完全なものであるわけではないからだ。外貨準備や金準備の主な目的は、必要時に為替に介入することだ。
現(xiàn)在、人民元レートは依然として完全に市場化しておらず、為替市場もまだ未熟な狀態(tài)だ。このような狀況下で、為替の変動を野放しにしておけば、必ず問題が発生し、実體経済にとっても打撃となる。そのため、外貨準備高を減らさないためには、為替の変動を野放しにしないというのが理性的な選択といえる。(編集KN)
「人民網(wǎng)日本語版」2017年2月10日
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