〇専門家:「店は客にプレッシャーをかけないよう配慮すべき」
新しく生まれたこのような消費現象については、賛成?反対両方の意見が挙がっている。新浪微博(ウェイボー)の某ユーザーは、「QRコードでチップを渡す行為は、従業(yè)員を評価することであり、それによって従業(yè)員は、よりよいサービスを心がけるだろう」と肯定的なコメントを寄せた。一方、「このようなやり方は、客に対して心理的プレッシャーをかける。もしチップを渡さなければ、當然受けるべきサービスも受けられないかもしれないと不安になる。従業(yè)員の中には、みずからチップを求める素振りを見せる者もいて、チップを渡さなければならないという強迫観念を客に植え付けてしまう」など、否定的な意見の人も多い。
中國貿易促進會研究院國際貿易研究部の趙萍?主任は、次の通り指摘した。
「自らの意志によるという原則からQRコードでチップを渡すこと自體は、過度に非難すべきことではない。チップを渡すことは消費者にとって、自分の気持ちを示す方法の一つだからだ。店側は、チップを渡して當然というプレッシャーを消費者に與えてはならない。世界各國の飲食業(yè)界の報酬システムから見ると、米國などチップを渡す習慣のある國では、従業(yè)員の基本給は極めて低く、基本給だけで生計を維持することは不可能だ。一方、歐州、日本、中國の飲食業(yè)界では、従業(yè)員の給料は固定給であり、チップが占める割合は極めて低い。中國にはチップの習慣はないが、新しいチップ制度を導入した店では、道徳や規(guī)範という名のもとに、客がチップを渡さなければならないという雰囲気を作ってはならない。大衆(zhòng)レストランでは、客は食事のピーク時間帯に長い列に長い間並ばなければならず、従業(yè)員の仕事も非常に大変であるため、従業(yè)員のサービスに多くを求めることは実際不可能だ。QRコードでチップを渡す制度を導入できるのは、優(yōu)雅な環(huán)境を作り出せる高級レストランに限られるだろう」。(編集KM)
「人民網日本語版」2017年5月9日
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