ゲーム界の一大イベントがこのほど行われた。3月21日早朝、任天堂は米國(guó)でインディータイトルを紹介する「ニンテンドーショーケーススプリング2019」を開催し、これから発売するニンテンドースイッチのゲームソフトを発表した。注目されるのは、これまでずっと中國(guó)市場(chǎng)に「冷淡」な態(tài)度を取ってきた任天堂が、新発売ソフトはほとんど中國(guó)語(yǔ)対応になったと明かしたことだ。今年1月29日より、ニンテンドースイッチは言語(yǔ)設(shè)定で中國(guó)語(yǔ)をサポートする。任天堂は2年の歳月を経て、中國(guó)市場(chǎng)で捲土重來(lái)の様子を見せているようだ?！副本┥虉?bào)」が伝えた。

任天堂が発表したゲームソフトのリストをみると、ほぼ毎月1本が発売される予定で、「カップヘッド」、「マイフレンドペドロ」、「ストレンジャー?シングス3」、「クリプト?オブ?ネクロダンサー」と「ゼルダの伝説」のコラボレーション新作「ケイデンス?オブ?ハイラル：クリプト?オブ?ネクロダンサーfeat.ゼルダの伝説」などがある。またこれまでに発表されたニンテンドースイッチのゲームのうち、すでに160本以上が中國(guó)語(yǔ)をサポートするとしている。

実は任天堂は2017年にも中國(guó)市場(chǎng)をねらい、公式ユーチューブサイト「CHT Nintendo」を通じてスイッチ用ゲームのPR動(dòng)畫「中華圏用遊戯陣容影片2017」を発表している。同年には騰訊（テンセント）のゲーム「王者栄耀」の海外版「アリーナオブヴァラー」がスイッチで遊べるようになった。騰訊が任天堂と提攜し、スイッチを中國(guó)大陸部市場(chǎng)に導(dǎo)入するといううわさもあったが、これは後に騰訊のネットワークプラットフォーム「騰訊遊戯」でデマとして打ち消されている。その後、中國(guó)市場(chǎng)で何度か奇策を打ち出したものの、任天堂の中國(guó)市場(chǎng)開拓は鳴かず飛ばずの狀態(tài)に陥っていた。

それから2年の歳月を経て、任天堂に新しい動(dòng)きがあった。18年末、新たに就任した古川俊太郎社長(zhǎng)が海外市場(chǎng)の開拓に関して、「遠(yuǎn)くない將來(lái)、アジアで成長(zhǎng)を遂げ、中國(guó)市場(chǎng)で自分たちへの挑戦を行う」と述べたのだ。古川社長(zhǎng)は中國(guó)だけを特に取り上げたので、中國(guó)での展開を進(jìn)めるのではないかと外部の憶測(cè)を呼んだ。ベテランゲーマーの李鵬さんは、「これまでは海賊版や政策による制限などの原因のため、スイッチはずっと中國(guó)モデルを打ち出せずにいた。また他國(guó)に比べ、中國(guó)はゲーム機(jī)ゲーマーの規(guī)模が小さいことも、任天堂が中國(guó)市場(chǎng)に対してつかず離れずだった原因だ。しかしここ數(shù)年の任天堂からはっきり感じられるのは、中國(guó)市場(chǎng)をより重視するようになったことだ。そして最もわかりやすい例として、これまでは繁體字の中國(guó)語(yǔ)しかサポートしていなかったのが、今では簡(jiǎn)體字の中國(guó)語(yǔ)がまもなく出てくるようになったことが挙げられる」と話す。

▽前後に敵で局面打開をはかる

3月19日夜、米國(guó)のインターネット科學(xué)技術(shù)大手グーグルが、クラウドコンピューティング技術(shù)に基づくストリーミング型ゲームサービス「スタディア」を打ち出すことを発表し、1800億ドル（約19兆9332億円）規(guī)模のゲーム産業(yè)への進(jìn)出を明らかにした。

市場(chǎng)では、グーグルの強(qiáng)大なストリーミング事業(yè)によりゲーマーは特別なハードウェアをそろえなくてもネットで快適にゲームができるようになり、実體あるゲーム機(jī)事業(yè)を中心とする任天堂にとって、かつてない打撃であることは間違いないという見方が一般的だ。実際、20日の株式市場(chǎng)が取引を開始すると、任天堂の株価は4.5％値下がりし、終値は18年の最高値に比べて累計(jì)39％値下がりした。

今年2月、任天堂は3月末までの18年度のゲーム機(jī)販売量予想を2千萬(wàn)臺(tái)から1700萬(wàn)臺(tái)に引き下げ調(diào)整した。アナリストは、「グーグルがスタディアを発表したので、任天堂の販売量はおそらくより大きな痛手を負(fù)うだろう」と予想する。

投資家にとって、グーグルの參入はかなり大きな危険のシグナルだといえる。長(zhǎng)らく任天堂、ソニー、マイクロソフトの3社が主導(dǎo)してきた世界ゲーム界は、新たに登場(chǎng)したグーグルの勢(shì)いに対して新たな波を起こさずにはいられない。任天堂は新市場(chǎng)の開拓が急務(wù)だ。4億8千萬(wàn)人のゲーム人口を抱えた中國(guó)は、任天堂にとって愛憎半ばする選択肢になる。

以前の中國(guó)に比べて、今の中國(guó)は審査認(rèn)可プロセスでも市場(chǎng)環(huán)境でもかなり透明性が増した。中國(guó)市場(chǎng)はネット大手?jǐn)?shù)社がコントロールしており、モバイルインターネットとモバイルゲームの市場(chǎng)もますます拡大している。任天堂が「遠(yuǎn)征」をやり遂げ、中國(guó)ゲーム市場(chǎng)に參入しようとしても、以前より簡(jiǎn)単にいくとは限らない。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年3月22日