北京故宮博物院の院長(zhǎng)を7年間務(wù)めた単霽翔氏が今月8日に退任し、敦煌研究院の前院長(zhǎng)?王旭東氏が新院長(zhǎng)に就任した。

単氏が故宮博物院の第6代院長(zhǎng)を務(wù)めた7年間、故宮は文化財(cái)修復(fù)師の王津氏など多くのネット上の人気者を生み出したほか、故宮の文化クリエイティブグッズである口紅やカルチャーイベント「紫禁城の上元の夜」などが、ネットで幾度となく話(huà)題をさらった。このような大きい舵とりをしてきたのが単氏だ。

院長(zhǎng)就任後、単氏は故宮にある建築物1200棟、9371部屋に足を運(yùn)んだ。全ての部屋に足を運(yùn)んだのは、故宮の歴史においても単氏が初めて。そして、「故宮はこれほどスケールが大きいのにその70％が一般公開(kāi)されていない」や「所蔵品がとても多いのに99％は一般公開(kāi)されていない」、「膨大な數(shù)の観光客が訪れるのに、ほとんどの人が正門(mén)から裏門(mén)までわき目もふらず歩くだけ。それでは、本當(dāng)の意味での博物館ではない」など多くの課題に気づいたという。

そしてこうした問(wèn)題を一つずつ解決していった。例えば、故宮で一般公開(kāi)されているエリアの面積は2012年の30％から今では80％にまで拡大し、以前ならオンシーズンなら入場(chǎng)券を購(gòu)入するために1時(shí)間から2時(shí)間並ばなければならなかったのも、今ではオンライン予約できるようになった。また、火災(zāi)の発生の原因になりかねないような仮設(shè)建築物は全て取り除かれたほか、コールドライトによる「紫禁城」のライトアップを採(cǎi)用した。その他、オンシーズンとオフシーズンの來(lái)場(chǎng)者數(shù)の差を縮め、オフシーズンにも多くの観光客が訪れ、オンシーズンでも來(lái)場(chǎng)者が秩序良く見(jiàn)學(xué)できるよう取り組み、清の宮廷所蔵の書(shū)畫(huà)著録「石渠寶笈特別展示」や春節(jié)（舊正月、今年は2月5日）を祝うイベント「紫禁城で春節(jié)を過(guò)ごす」などのイベントを開(kāi)催してきた。また故宮北院區(qū)の建設(shè)も始まっている。

この7年間、単氏は、「一般公開(kāi)」と「尊厳」という2つの言葉を最もよく口にしてきた。

「初めて倉(cāng)庫(kù)に行った時(shí)、びっくりした?！氦ⅳ饯长藱Mたわっているのは何か？』と聞くと、『兵馬俑』という答えが返ってきた。とても貴重な文化財(cái)がなぜこの有り様なのかと言った。その後、保護(hù)と修復(fù)を行って、陳列した。このことから、保護(hù)されていない狀態(tài)では、文化財(cái)に尊厳を與えることはできないことが分かる。文化財(cái)というのは著飾る必要はなく、保護(hù)して日の目を浴びるようにすれば、美しく輝くものだ」と単氏。