米フェイスブック（FB）はこのほど白書(shū)を発表し、仮想通貨（暗號(hào)資産）事業(yè)に參入することを明らかにした。北京時(shí)間の18日午後5時(shí)、FBの仮想通貨事業(yè)子會(huì)社「カリブラ」のサイト「calibra.com」が正式に公開(kāi)され、発行される仮想通貨の名稱が「リブラ」であることも明らかになった。24億人に迫る月間アクティブユーザーを抱えるFBには、仮想通貨事業(yè)に參入するための資本が確かに備わっていること、また新しい決済手段を必要としていたことから、リブラの誕生は必然の成り行きだったといえる。しかしいつも言われるように、仮想通貨にはリスクがあり、投資は慎重でなければならないのであり、FBほどの大物でも頓挫して倒れ伏す可能性はある。「北京商報(bào)」が伝えた。

リブラは「天秤座」の意味で、FBの幹部デビッド?マーカス氏が責(zé)任者を務(wù)める。マーカス氏は以前はFBのメッセージアプリ「メッセンジャー」の責(zé)任者を務(wù)め、FBに入社する前はペイパルの社長(zhǎng)だった。FBは同白書(shū)の中でリブラについて、「リブラの使命はシンプルで國(guó)境のない通貨と數(shù)十億人にサービスを提供するための金融インフラを打ち立てることにある」と総括した。計(jì)畫(huà)ではリブラと基礎(chǔ)になるブロックチェーンのネットワークを2020年に打ち出し、テストネットワークは今後數(shù)週間以內(nèi)に発表する予定だ。

FBの関係責(zé)任者アレクサンドル?ボイカ氏はリブラ発行の理由について取材を受けた際、「インターネットとモバイルブロードバンドの登場(chǎng)により世界の數(shù)十億人が知識(shí)と情報(bào)を得ることができるようになった。こうしたコネクティビティはより多くの人を金融エコシステムに進(jìn)出させ、経済権限の付與（経済力）を後押しする。これは私たちがリブラを発行する理由であり、リブラは世界的な仮想通貨であり、ブロックチェーン技術(shù)が駆動(dòng)する新型の、より包摂?shù)膜式鹑讠ぅ螗榨椁扦ⅳ?、人々はこれを利用して日常的なニーズを満たせるようになる」と述べた。

リブラの商用化応用を推進(jìn)するために、FBは非営利のリブラ協(xié)會(huì)を立ち上げており、ビザ、マスターカード、ウーバー、ペイパル、イーベイなど27の各種サービス企業(yè)?団體がメンバーに加わった。ボイカ氏は、「リブラの準(zhǔn)備金は低リスク資産に投資する予定で、時(shí)間の経過(guò)にともなっていくらかの利息を生み、利息は決済システムと協(xié)會(huì)のコストに充てることができるので、取引費(fèi)用を低く抑えることができる。利息の分配ルールは協(xié)會(huì)が確定し監(jiān)督することになる」と説明した。

市場(chǎng)はリブラの今後に高い期待を寄せている。大手參入で仮想通貨が活性化することは確実であり、米シカゴ?マーカンタイル取引所（CME）ではビットコインの先物相場(chǎng)が9千ドル（約97萬(wàn)6千円）の大臺(tái)に戻り、13ヶ月ぶりの高値を記録した。

メリル?リンチのアナリストは報(bào)告書(shū)の中で、「デジタル通貨の導(dǎo)入により、FBは多くの無(wú)駄なプロセスをカットでき、EC事業(yè)の開(kāi)拓も可能になる。デジタル通貨はFBのEC事業(yè)の重要なツールになるだろう」との見(jiàn)方を示した。カナダロイヤル銀行の資本市場(chǎng)アナリストは、「デジタル通貨発行はFBの歴史で最も重要な措置になり、新たな事業(yè)と収入源を生み出すことになる」と述べた。

しかし期待の高さはリスクがないことを意味しない。リブラが他のデジタル通貨のようにマネーロンダリング（資金洗浄）の道具に墮すことのないようにするため、FBはリブラの資金源と流れを緊密にフォローしなければならない。ユーザーの消費(fèi)情報(bào)などのプライバシーは特に関心をはらうべき対象だが、個(gè)人情報(bào)流出で痛手を負(fù)うFBが天秤のようにバランスを取れるかどうかには、大きな疑問(wèn)符がつくと言わざるを得ない。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年6月19日