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三峽の「夷陵蟲」化石、5億5千前の左右相稱動物の存在を証明

人民網(wǎng)日本語版 2019年09月05日13:21

左右対稱、分節(jié)、運動。これらの特徴は現(xiàn)代の大半の動物にとって「標(biāo)準(zhǔn)スペック」になっている。これらの象徴的な特徴がいつ、どのような形式で出現(xiàn)したのかを把握することは、動物の進(jìn)化の歴史を研究する上で重大な意義をもっている??萍既請螭瑏护à?。

英國の科學(xué)雑誌「ネイチャー」は4日、中國科學(xué)院南京地質(zhì)古生物研究所早期生命研究チームの研究成果を掲載した。同研究チームは三峽地區(qū)のエディアカラ紀(jì)の地層から、変わった蟲の化石を発見した。その左右対稱の分節(jié)形態(tài)と最後の移動の痕跡が同時に留められていた。科學(xué)者はこの蟲を「夷陵蟲」と名付けた。夷陵蟲の発見は、これらの特徴が5億5000萬年前の動物に備わっていたことを意味する。

左右対稱と分節(jié)の発生は、動物の進(jìn)化の歴史における極めて重要な出來事だ。分節(jié)の出現(xiàn)は、體の構(gòu)造が分かれ、機(jī)能的にも分業(yè)が生じたことを意味する。しかしこの複雑な體の構(gòu)造をもつ動物がいつ出現(xiàn)したかは、古生物學(xué)者及び進(jìn)化生物學(xué)者の注目の焦點だった。

「カンブリア大爆発」の時期に、三葉蟲を代表とする分節(jié)のある左右相稱動物が大量に発生した。カンブリア紀(jì)前のエディアカラ紀(jì)にはこれらの動物のより古い祖先がいたはずだと推測されているが、信頼性の高い化石の証拠が見つかっていなかった。

中國科學(xué)院南京地質(zhì)古生物研究所を中心とするチームは2013年、湖北省三峽地區(qū)のエディアカラ紀(jì)の石板灘生物群から、特殊な形で保存された新たな動物の化石を発見した。この動物の死骸と最後の移動の痕跡が同時に一枚の巖の上に留められていた。

彼らは5年弱の時間を費やし、これらの化石の詳細(xì)な研究を行った。その體は細(xì)長く左右対稱で三葉形を呈しており、明らかな體の分節(jié)がみられ、前後の區(qū)別と背と腹の區(qū)別があった。これはそれまで見つかっていなかった動物の化石であり、過去の地質(zhì)年代からも、現(xiàn)代においても同じ形態(tài)の動物は見つかっていなかった。研究者は環(huán)節(jié)動物もしくは節(jié)足動物だと推測した。これはつまり、エディアカラ紀(jì)には、運動能力を持ち、體が分節(jié)した左右相稱動物がすでに出現(xiàn)していたことを示している。

またこの発見により、自由に運動できる底生動物もエディアカラ紀(jì)にすでに出現(xiàn)しており、海底沈積物が変わっていたことが分かった。つまり、「カンブリア大爆発」時代の底生動物を中心とする生態(tài)系はこの時期に形成が始まり、前カンブリア紀(jì)に地球を數(shù)十億年支配していた微生物基底に徐々に取って代わり、地表システムに深い環(huán)境?生態(tài)的影響を及ぼしたことが明らかになった。(編集YF)

「人民網(wǎng)日本語版」2019年9月5日

  

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