今年に入ってから、世界を取り巻く環(huán)境は日増しに複雑で厳しくなっており、世界経済と貿(mào)易も伸びが鈍化し、中國経済はさまざまな挑戦と困難に直面し、下ぶれ圧力が今もなお大きい。10月中旬、國家統(tǒng)計(jì)局が今年第3四半期の國民経済運(yùn)営の主要指標(biāo)を発表し、これが中國內(nèi)外の世論に中國マクロ経済の先行きに対する高い注目を集めた。世論の中には、理性的な分析や評(píng)価もあれば、検討や議論が待たれるものもある。道理というものは論爭(zhēng)を経なければはっきりとは見えてこないものだ。次の4つの問題をはっきりさせることは、目下の中國マクロ経済をよりよく理解する上で必ずやプラスになるだろう?！附U済日?qǐng)?bào)」が伝えた。

外資系企業(yè)はすべて撤退したのか？

世論の聲の中には、中米経済貿(mào)易摩擦がもたらした関稅の圧力の下、外資系企業(yè)は中國から撤退しつつあるという見方がある。

外資系企業(yè)が撤退したかどうかを判斷するには、なんと言ってもデータと事実に基づかなければならない。米中貿(mào)易全國委員會(huì)は中國で経営活動(dòng)を行う米國資本企業(yè)約200社を組織しており、その調(diào)査によれば、2018年には組織する米企業(yè)のうち90％以上が中國で黒字を達(dá)成し、87％が2019年には中國からの移転計(jì)畫あるいは業(yè)務(wù)移転計(jì)畫はないと答え、83％が過去1年間に対中投資を削減あるいは停止したことはないと答えた。ここ2年ほどの間に、國境を越えた投資が低迷する環(huán)境の中、中國では重大外資プロジェクトが進(jìn)展を遂げ、米國のテスラやドイツのBASFなどのプロジェクトが相次いでスタートした。今年第1-3四半期に中國で新たに設(shè)立された外資系企業(yè)は3萬社を超え、実行ベース外資導(dǎo)入額は6832億元に上り、前年同期比6.5％増加した。

中國が外資系企業(yè)を引き留める時(shí)のよすがとなるのは、中國がもつ真の実力だ。これには世界トップレベルの経済成長(zhǎng)率や良好な投資リターンが含まれるほか、人材の基礎(chǔ)、製造業(yè)の生態(tài)系、消費(fèi)高度化、インフラ、ビジネス環(huán)境などの有利な條件も含まれる。たとえば製造業(yè)の生態(tài)系を見ると、中國には工業(yè)システムが完備されている。工業(yè)の大分類41項(xiàng)目、中分類207項(xiàng)目、小分類666項(xiàng)目からなる工業(yè)システムは、労働集約型、資本集約型、知識(shí)集約型、技術(shù)集約型などあらゆる産業(yè)のタイプを網(wǎng)羅し、中國は世界で唯一、國際連合の産業(yè)分類リストのすべての工業(yè)部門をカバーする國家となっている。また消費(fèi)高度化を見ると、中國の新型インフラが経済発展モデルの加速的転換を推進(jìn)している。2018年末段階で、中國の固定インターネット光ファイバー回線導(dǎo)入世帯は3億7千萬世帯に達(dá)し、第4世代移動(dòng)通信規(guī)格（4G）ネットワークの計(jì)畫規(guī)模は世界一で、ネット新技術(shù)の大規(guī)模なイノベーション応用に向けた基礎(chǔ)的條件を整えている。こうしたことはすべて、外資系企業(yè)が「インターネット＋」や自動(dòng)運(yùn)転、消費(fèi)財(cái)などさまざまな分野における発展を追求する上で貴重なチャンスを提供している。インフラを見ると、2018年末段階で、中國高速鉄道の営業(yè)距離數(shù)は3萬キロメートルに迫り、世界の高速鉄道の3分の2以上を占める。高速道路の総延長(zhǎng)は14萬キロメートルを突破して、世界一。これらの交通ネットワークと物流ネットワークの迅速さは外資系企業(yè)の経営コストを目に見えて低下させることを可能にしている。

自ら水を飲むことでその冷たさや溫かさを知ることができるという言葉があるように、中國は外資系企業(yè)が軽視することのできない市場(chǎng)であり、現(xiàn)在からさらに遠(yuǎn)い將來を見通すと、より多くの外資系企業(yè)が各方面の條件を総合的に勘案して、引き続き中國で投資し、中國で事業(yè)を興し、中國に根を下ろして発展することを選ぶとみられる。（編集KS）

＜4つの疑問に向き合い中國経済を見通す＞