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顔認(rèn)証をめぐる中國(guó)初の訴訟 

人民網(wǎng)日本語(yǔ)版 2019年12月04日16:24

浙江省杭州市にある杭州野生動(dòng)物園に入園する際に顔認(rèn)証が必要であることは消費(fèi)者権益の侵害に當(dāng)たるとして、浙江理工大學(xué)の郭兵?特別準(zhǔn)教授がこのほど、動(dòng)物園を相手に訴訟を起こした。顔認(rèn)証技術(shù)をめぐる中國(guó)初の訴訟で、同技術(shù)に再び注目が集まっている。

人工知能技術(shù)が発展するにつれて、顔認(rèn)証技術(shù)がスマホの畫(huà)面ロック解除や決済、入退室管理など、さまざまなシーンに応用されるようになっている。前瞻産業(yè)研究院の統(tǒng)計(jì)によると、2019年、中國(guó)の顔認(rèn)証市場(chǎng)は34億5000萬(wàn)元(1元は約15.36円)規(guī)模に達(dá)し、今後5年間、その規(guī)模は20%以上のペースで拡大し、2024年には約100億元に達(dá)すると見(jiàn)込まれている。

しかし、顔認(rèn)証をめぐっては、プライバシーや安全などの問(wèn)題も課題として殘っており、多くの人にとって非常に敏感な問(wèn)題にもなっている。では、安全とプライバシー、便利さの間で、どのようにバランスを取ればよいのだろうか?

中國(guó)科學(xué)院情報(bào)エンジニアリング研究所、情報(bào)安全國(guó)家重點(diǎn)実験室の主任を務(wù)める林東岱氏は、「顔認(rèn)証技術(shù)自體に問(wèn)題はなく、人々の生活を一層便利にしている。人工知能などの関連技術(shù)を発展させるためには大量のデータが必要で、必然的に個(gè)人情報(bào)が問(wèn)題になる?,F(xiàn)狀からすると、コンピューターの顔認(rèn)証の精度は99.15%であるものの、まだファジィマッチングの狀態(tài)だ。そのため、個(gè)人のプライバシーや財(cái)産などの重要な情報(bào)が関係するシーンでは、複數(shù)の方法で認(rèn)証を行ったほうがいい」との見(jiàn)方を示す。

そして、「関連機(jī)関は、個(gè)人情報(bào)を収集したデータバンクを適切に管理、保護(hù)しなければならない。これらの情報(bào)は一旦漏洩すると、悪用され、社會(huì)に非常に悪い影響を及ぼす可能性がある。どんな狀況下でも、顔認(rèn)証にしても、または他の個(gè)人情報(bào)の入力にしても、それら情報(bào)の収集や使用目的をきちんと確認(rèn)し、慎重にならなければならない」と注意を呼び掛ける。

さらに、「現(xiàn)在の社會(huì)においては、過(guò)度な個(gè)人情報(bào)収集が行われていることに、注意を向けるべきだ。現(xiàn)在、顔データの収集技術(shù)は発展途上で、その各部分の保護(hù)と確認(rèn)が必要だ。具體的には、収集側(cè)に収集する権利があるのか、収集後安全に管理できるのか、そのデータの使用は合法なのか、被収集者の権利は保護(hù)されているかなどの課題がある。例えば、ほとんどのホテルは、宿泊者に個(gè)人情報(bào)の入力を求める。それらの情報(bào)は、その後どのように処理されているのかはほとんどの人が知らず、ホテルがそれを売りさばいていたとしても、當(dāng)事者にそれを確認(rèn)する術(shù)はない」と指摘。

「現(xiàn)在、情報(bào)技術(shù)はあまりに急速に発展しており、倫理や道徳の規(guī)範(fàn)化、法律?法規(guī)の整備が追い付いていない。顔データやその他の個(gè)人情報(bào)のデータバンクを構(gòu)築することは必要であるものの、それらデータバンクをどのように管理、運(yùn)用するかについての明確な法律や規(guī)範(fàn)も必要だ。顔認(rèn)証技術(shù)をどのような分野に応用すべきか、応用の過(guò)程でどのような規(guī)則を遵守しなければならないのかといった法律?制度による線引きが急務(wù)となっている」とする。

アジア太平洋インターネット法律研究センターのセンター長(zhǎng)を務(wù)める北京師範(fàn)大學(xué)法學(xué)院の劉徳良教授は、「技術(shù)は中性で、管理すべきなのはその技術(shù)を使う人間だ。顔認(rèn)証技術(shù)をネガティブな目で見(jiàn)るなら、テクノロジーの進(jìn)歩の足かせとなってしまう」と指摘する。

そして、「顔認(rèn)証のマイナスの要素に過(guò)度にスポットが當(dāng)てられることがある。今の人はいろんな情報(bào)に踴らされやすく、人工知能のような最先端テクノロジ-に、非理性的な見(jiàn)方を抱きがちだ。顔データを保存し、精度が高く、効果的な身分認(rèn)証を行うというのが、顔認(rèn)証技術(shù)の本質(zhì)だ。同技術(shù)を使用すれば、社會(huì)全體の運(yùn)営效率を向上させることができる。それ自體が人々に何か危害を加えることもない。個(gè)人情報(bào)にとって本當(dāng)の意味で脅威なのは、顔データの亂用だ」との見(jiàn)方を示す。

劉教授は現(xiàn)在、個(gè)人情報(bào)亂用をめぐる法律制定の業(yè)務(wù)に攜わっており、「顔データ亂用のタイプ、方法、主體などを、法律で線引きし、相応の判斷と処罰を下せるようにしておくべきだ。顔認(rèn)証をめぐる法律を整備し、監(jiān)督管理を強(qiáng)化し、一層規(guī)範(fàn)化して、適切に応用すれば、社會(huì)にとっても益になる」と語(yǔ)った。(編集KN)

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2019年12月4日

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