中國旅游研究院が7日に発表した「2020年清明節(jié)3連休観光市場(chǎng)研究報(bào)告」によると、清明節(jié)（先祖を祭る中國の伝統(tǒng)的な祭日、今年は4月4日）に合わせて3連休となった4日から6日にかけて、中國全土で旅行に出かけた人の數(shù)は前年同期比61.4％減の延べ4325萬4000人、観光収入は前年同期比80.7％減の82億6000萬元（1元は約15.40円）だった。

中國旅游研究院によると、春節(jié)（舊正月、今年は1月25日）から現(xiàn)在に至るまで自宅待機(jī)やテレワークを2ヶ月以上続けている都市部と農(nóng)村部の住民らは、「外出したい」と強(qiáng)く願(yuàn)っている。3月中旬から、國內(nèi)の観光業(yè)は、新型コロナウイルス感染拡大防止?抑制対策を?qū)g施しながら、企業(yè)活動(dòng)を再開するという新たな段階に入り、25?。ㄗ灾螀^(qū)?直轄市）の旅行企業(yè)が管轄區(qū)內(nèi)の旅行業(yè)務(wù)を再開した。

同研究院と中國電信（チャイナ?テレコム）のビッグデータモニタリングによると、3連休中、新疆維吾爾（ウイグル）自治區(qū)、青海省、吉林省、雲(yún)南省、西蔵（チベット）自治區(qū)、安徽省、広東省、四川省などの観光市場(chǎng)が急速に回復(fù)しており、旅行者の數(shù)が昨年の5割以上にまで増えている。

3連休中は、各地の文化?観光の分野で、新型コロナウイルス感染拡大防止?抑制対策を厳格に実施し、安全性を重視し、多くの人が集まるのを避けることに重きが置かれた。例えば、営業(yè)を再開した観光地は入場(chǎng)券をオンラインでの実名制予約制にしたり、體溫測(cè)定を?qū)g施したり、マスクの著用、健康コードのスキャンを求めたり、無接觸式入園、入場(chǎng)者數(shù)制限を?qū)毪筏郡辘胜嗓螌澆撙蛑vじた。

観光市場(chǎng)の旅行スタイルを見ると、家族旅行、都市內(nèi)レクリエーション、近場(chǎng)旅行がメインで、「都市內(nèi)レクリエーション?近場(chǎng)旅行」が人気という特徴がある。

中國旅游研究院の報(bào)告によると、3連休中、各観光地を訪れた観光客は、省內(nèi)からの客がメインで、日帰りでの都市內(nèi)レクリエーション、郊外?近場(chǎng)旅行が回復(fù)し、ドライブ旅行の割合が上昇し、家族での自由旅行が市場(chǎng)の主力となり、ピクニックや花見、公園、動(dòng)物鑑賞などが人気となった。行楽?旅行費(fèi)用を見ると、交通費(fèi)や通信費(fèi)など必ず必要な費(fèi)用を除いて、他の消費(fèi)支出は前年比で大幅減となっている。

統(tǒng)計(jì)によると、3連休中、行楽客の62％が地元の観光地に半日出かけ、28％が地元で日帰り旅行に出かけ、10％が近場(chǎng)に一泊二日の旅行に出かけた。交通手段を見ると、83％が自動(dòng)車、17％が公共交通機(jī)関を利用した。全體的に見ると、行楽?旅行に出かけた住民が多かったのは上海、北京、南京、杭州、蘇州、天津、広州、青島、合肥、瀋陽などの都市で、郊外の観光地が、市內(nèi)の観光地より人気だった。

また、人々の活動(dòng)範(fàn)囲も、春節(jié)期間と比べて広くなっている。中國旅游研究院と中國聯(lián)通（チャイナ?ユニコム）のビッグデータモニタリングによると、3連休中、都市の住民の活動(dòng)範(fàn)囲の半徑は、平均3.6キロと、春節(jié)期間と比べて36.8％広くなった。また、他の地域からやって來た観光客の活動(dòng)範(fàn)囲も半徑12.9キロと、春節(jié)期間と比べて16.0％広くなった。

3連休中、旅行サイト?攜程のホテル予約數(shù)は前月比で約6割増となった。上海周辺の一部の人気ホテルは満室となり、安徽省の人気観光地?黃山の周辺にある一部のホテルの宿泊料金は3倍に高騰した。旅行サイト?去■児網(wǎng)(■は口へんに那)の統(tǒng)計(jì)によると、中國國內(nèi)のリゾートホテルの予約數(shù)も3連休前の一週間と比べて120％増となり、浙江省、陝西省、重慶市の増加幅が最大で、都市別では、青島、杭州、成都の増加幅が最大だった。

民宿業(yè)界はホテル業(yè)界ほど景気が回復(fù)していないものの、回復(fù)の兆しを見せている。斯維登、愛彼迎、小豬短租などの短期滯在アパートメンプラットホームが割引率の高いキャンペーンを?qū)g施している。

航空チケットの価格を見ると、3連休中、中國國內(nèi)の都市間を往來する便は引き続き低価格だった。北京、上海、深セン、西安、成都などの人気都市を往來する便も次々と大幅な値引きを行っており、広州‐北京、北京‐西安、南昌‐北京などの便の多くがわずか300元程度だった。

空港の通関地から入國した旅客の數(shù)は1日平均約4000人程度にまで落ち込み、海外旅行の需要は縮小し続けている。報(bào)告によると、中距離?遠(yuǎn)距離の旅行市場(chǎng)の回復(fù)にはまだ時(shí)間がかかりそうだ。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2020年4月7日