「1枚の小さな試験紙で、果樹(shù)園全體の柑橘類をカンキツグリーニング病から守ることができる」。天気が徐々に寒くなり、江西省南部産のネーブルオレンジが市場(chǎng)に大量に出回るシーズンになった。美味しいネーブルオレンジを食べられるのは、南開(kāi)大學(xué)薬學(xué)院の學(xué)生チームでつくる「橙心橙意」（発音が「誠(chéng)心誠(chéng)意」と同じで、「橙」はオレンジのこと）病害検査チームのおかげだ。彼らが開(kāi)発した柑橘類の病害スピード検査技術(shù)により、病害を果樹(shù)から極力遠(yuǎn)ざけることができる。この技術(shù)は現(xiàn)在、江西省、雲(yún)南省、貴州省などで応用されており、現(xiàn)地の果物農(nóng)家の直接的な経済的損失を數(shù)百萬(wàn)元（1元は約15.8円）取り戻している。中國(guó)青年網(wǎng)が伝えた。

「柑橘類のエイズ」と呼ばれるカンキツグリーニング病は往々にして猛威を振るい、伝染のスピードが極めて速く、通常4?5時(shí)間で果樹(shù)に感染する。しかも非常に狡猾で、潛伏期間が長(zhǎng)く、感染すると果樹(shù)は3?5年の間に元?dú)荬胜ぁ￥坤镛r(nóng)家は殺傷力の高いカンキツグリーニング病に対して為す術(shù)がない。治療薬がないため、果樹(shù)がひとたび感染すると直ちに切り倒して、なるべき早く損切りするしかない。さもなければさらに多くの果樹(shù)に感染が拡大し、より深刻な損失が生じるからだ。

果物農(nóng)家によると、カンキツグリーニング病に見(jiàn)舞われる地域で深刻な損失が生じていた重要な原因は、従來(lái)のPCR検査ではスピーディでハイスループットの検査が困難だったことだ。

「橙心橙意」チームは2年を費(fèi)やし、苗畑の稚苗、生産量が安定しているエリアの柑橘類果樹(shù)のカンキツグリーニング病、カンキツトリステザウイルス、タッターリーフウイルスを?qū)澫螭趣工胙}數(shù)の新型検査製品を獨(dú)自開(kāi)発した。うち1種はすでに國(guó)家特許技術(shù)を出願(yuàn)済みのコロイド金検査試験紙だ。

チームのメンバーで、薬學(xué)院修士課程在學(xué)中の宋欣氏は「従來(lái)のPCR検査手段と比べると、我々の検査価格は1株あたり300元から5元に下がっており、検査にかかる時(shí)間は従來(lái)の5?6時(shí)間から20分に短縮されている。サンプリング検査率を100倍近く上げられる。果物農(nóng)家は果樹(shù)園で低コストの大量検査が可能で、対策効果が大幅に上がった」と説明した。

「橙心橙意」チームと學(xué)院の教員らは昨年7月、改良後の第1世代検査製品を持ち、江西省南部の國(guó)家ネーブルオレンジ工學(xué)技術(shù)研究センターで実地試験を行った。同時(shí)にチーム、大學(xué)、現(xiàn)地政府、関連當(dāng)局との共同推進(jìn)により、「柑橘類カンキツグリーニング病総合検査プラン」が最終的に実施された。同年に一部郷鎮(zhèn)の果物農(nóng)家423世帯を?qū)澫螭藷o(wú)料で実地検査を?qū)g施し、果物農(nóng)家の増産?増収の力になった。今や彼らのこの技術(shù)は江西省南部の複數(shù)の苗畑と約66.7ヘクタールに上るネーブルオレンジ果樹(shù)園で応用を模索しており、全國(guó)各地にも推進(jìn)している。

チームは実踐の過(guò)程において、國(guó)家重點(diǎn)実験室と國(guó)家ネーブルオレンジセンターの科學(xué)研究の優(yōu)位性をよりどころに、政府、植物保護(hù)ステーション、苗畑、果物農(nóng)家に向け、病気になった果樹(shù)を正確に見(jiàn)分ける検査プランを広めるサービススタイルを次第に形成した。彼らは將來(lái)的にこの検査プランを中國(guó)南方地域のさらに広い柑橘類栽培エリアで再現(xiàn)すると同時(shí)に、引き続き3種の感染癥の同時(shí)検査?対策システムを構(gòu)築し、その推進(jìn)に努めたいとしている。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2020年12月17日