西蔵（チベット）自治區(qū)では現(xiàn)在、中國の生態(tài)系の安全を守る重要な防壁として、國家公園を主體とした自然保護(hù)地體系が構(gòu)築されている。同自治區(qū)の各種自然保護(hù)區(qū)の面積は現(xiàn)時點(diǎn)で、41萬2200平方キロメートルに達(dá)しており、同自治區(qū)総面積の3分の1以上を占めている。

國家公園は、生態(tài)環(huán)境、自然資源保護(hù)、適切なる観光 (appropriate tourism) の開発などを基本策とし、比較的小さな範(fàn)囲の開発を通じて、広範(fàn)囲の効果的な保護(hù)を目指し、生態(tài)環(huán)境保護(hù)と資源開発の利用のバランスを合理的に図る管理スタイルとなっている。

中國科學(xué)院科技戦略咨訊研究院の研究員?樊傑氏は、「南極と北極に次ぐ『第3の極地』國家公園群を作り上げるというのは、『第3の極地』エリアの重要な自然資源を國家が所有し、全國民と共有し、代々受け継ぐための主要策だ」と指摘する。

チベット高原は、「世界の屋根」、「アジアの給水塔」と呼ばれている。そのため、中國はチベット自治區(qū)の生態(tài)系保護(hù)を非常に重視しており、羌塘（チャンタン）國家級自然保護(hù)區(qū)、雅魯蔵布（ヤルンツァンポ）大峽谷、珠峰（チョモランマ）國家級自然保護(hù)區(qū)などといった國家級自然保護(hù)區(qū)11ヶ所、國家級風(fēng)景景勝地4ヶ所、國家地質(zhì)公園3ヶ所、國家森林公園9ヶ所、國家濕地公園22ヶ所などが設(shè)置されている。各種希少な野生動植物が、効果的に保護(hù)され、一部の希少な野生の動物は個體數(shù)が回復(fù)し、少しずつ増加している。

チベット自治區(qū)生態(tài)環(huán)境庁の羅傑庁長によると、平和解放されてからこれまでの70年の間に、同自治區(qū)で生態(tài)環(huán)境の分野に投じられた資金は累計(jì)で814億元（1元は約17円）に達(dá)している。そして、一連の生態(tài)保護(hù)?建設(shè)プロジェクトを?qū)g施し、生態(tài)系の安全を守る防壁構(gòu)築に力を注いでいる。「チベットの生態(tài)系の安全を守る防壁の保護(hù)と建設(shè)計(jì)畫(2008—30年)」が実施されて以來、2020年末の時點(diǎn)で、資金が累計(jì)で121億5000萬元投じられてきた。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年7月26日