広東省茂名市に住む黎海堅(jiān)さん（18）は9月から大學(xué)に進(jìn)學(xué)する。そんな彼女は、認(rèn)知癥のおばあちゃんを?qū)g家に置いたまま進(jìn)學(xué)できないと、大學(xué)に同伴することを決意した。そして、「私が戻ってきた時(shí)に、おばあちゃんがいなくなってしまっているのが怖いから」とその理由を語った。そんなおばあちゃん思いの彼女に、多くの人が感動(dòng)を覚えている。中央テレビニュースが報(bào)じた。

「育ててくれたおばあちゃんを、今度は私が最後まで世話する」

黎さんの両親は出稼ぎ労働者だったため、彼女は生まれるとすぐに実家に預(yù)けられた。黎さんが2、3歳の時(shí)に、父親が病気で亡くなった後、母親が再び家に帰ってくることはなかった。そんな彼女はおばあちゃんに育てられ、大きくなった。

黎海堅(jiān)さんとおばあちゃん（畫像は黎さんが提供）。

それからというもの、黎海堅(jiān)さんとおばあちゃんは互いに寄り添うように暮らし、貧しいながらも、安穏な日々をおくってきた。今年、黎さんは大學(xué)に合格。しかし喜びと同時(shí)に彼女の心を占めたのは、「大學(xué)に通うようになったら、認(rèn)知癥のおばあちゃんはどうなってしまうんだろう」という不安な気持ちだった。

認(rèn)知癥を患っているおばあちゃんは、孫の黎さん以外を認(rèn)識(shí)することができないため、「私がいないと、おばあちゃんはとても不安になり、食事だけでなく、眠ることすらできなくなってしまう。いつどこかに行ってしまうかわからないので、私が戻ってきた時(shí)に、おばあちゃんがいなくなってしまっているのが怖い」と話す。

色々考えた挙句、黎さんは、おばあちゃんを同伴して大學(xué)に進(jìn)學(xué)することを決めた。そうすれば、勉強(qiáng)しながらおばあちゃんの世話をすることもできるからだ。黎さんは、「おばあちゃんが私を育ててくれたので、今度は私がおばあちゃんを最後まで世話したい」と話す。

大學(xué)が特別に配慮して個(gè)室を手配

おばあちゃん思いで、しっかりした黎さんのこの決心に多くの人が感動(dòng)し、次々と救いの手を差し伸べている。進(jìn)學(xué)先の大學(xué)は、黎さんがおばあちゃんと一緒に住めるようにと特別な配慮を行い、寮の1階にある個(gè)室を手配。さらに生活に必要となる日用品も準(zhǔn)備し、提供した。

また、ある地元企業(yè)も黎さんの3年分の大學(xué)の授業(yè)料や雑費(fèi)、生活費(fèi)として、計(jì)約8萬元（1元は約16.95円）を援助することを約束した。

黎さんは今の最大の願(yuàn)いは、おばあちゃんの世話をしながら、勉強(qiáng)もしっかりして、學(xué)業(yè)で成果を収めることだとしている。

ネットユーザーからは、黎さんに數(shù)多くの「いいね！」のほか、「おばあちゃん思いのやさしい女の子」と稱賛する聲が次々と寄せられている。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年8月25日