「中國金融40人フォーラム」（CF40）の重點課題プロジェクト「CF40中國スマートファイナンス発展報告2020」が1日に広州で発表された。同報告は「中國スマートファイナンス発展指數」を初めて発表し、「中國スマートファイナンス上位10地域」のうち8つを東部沿海8?。ㄖ陛犑校─激?、北京が首位となったとした。中國新聞社が伝えた。

「中國スマートファイナンス発展指數」は、中國國家統(tǒng)計局の元副局長である許憲春氏が中心となって作成。許氏は「指數はスマートファイナンスの発展の深さ、発展のパフォーマンス、生態(tài)環(huán)境、サービスと評価の4つの側面から、4つの1級指標、10の2級指標、22の3級指標を作成し、最終的にスマートファイナンス発展総合指數をまとめた」と説明する。

1級指標と総合指數について?。ㄖ陛犑校─搐趣朔治訾蜻Mめた結果、同報告は▽スマートファイナンスの発展水準は地域間格差が大きく、少數の省?直轄市が全國平均を押し上げている▽「スマートファイナンス上位10地域」のうち東部地域が8つ占めており、首位の北京に、上海、江蘇、天津などの沿岸部の?。ㄗ灾螀^(qū)?直轄市）が続き、青海、新疆、寧夏など內陸部は発展水準が低いーーとの結論を得た。

同報告は「地域のスマートファイナンスの発展水準は、その経済全體の発展水準と正の相関関係にあり、経済発展水準が高い地域ほど、スマートファイナンスの発展に必要な産業(yè)基盤、技術水準、人材の備蓄を有し、消費者の金融的素養(yǎng)や、新興の金融サービスモデルを受け入れる度合いが高く、スマートファイナンスの発展基盤が、より著実に固められている」と指摘した。

業(yè)界別に見ると、スマートファイナンスの発展の深さは証券業(yè)界が他の2つの金融業(yè)界を上回っている。発展のパフォーマンスは保険業(yè)界がより大きな成果を上げている。生態(tài)環(huán)境では異なる業(yè)界に大きな違いはない。金融サービスと評価は、保険業(yè)界で融合度、肯定度、満足度が高い。

中國におけるスマートファイナンスの発展にばらつきがあることを踏まえ、同報告は発展水準の違いに応じて地域ごとの政策提言を示した。中部及び東北地域の?。ㄗ灾螀^(qū)?直轄市）は、経済構造の最適化などの課題を抱えており、將來的に金融の供給側改革をさらに深め、スマートファイナンスの発展深化を加速するべきだ。経済的に立ち後れている西南地域と西北地域の省（自治區(qū)?直轄市）は、スマートファイナンスの発展基盤が弱く、將來的にデジタルインフラ構築への投資を強化し、優(yōu)遇政策によって企業(yè)や人材を誘致し、「デジタル化がもたらす恩恵」（Digital Dividends）を獲得して飛躍的発展を実現(xiàn)すべく努力するべきだ。（編集NA）

「人民網日本語版」2021年9月3日