中國(guó)ではここ數(shù)年、トークライブの人気が一気に高まりを見せている。一部のトークライブを取り扱った番組がヒットを飛ばすのにつれて、スタンダップコメディーなどのトーク系コメディのスタイルに対する注目もますます高まりを見せ、番組に出演するタレントの知名度も急上昇している。また、トークライブを取り扱った番組が、オフラインのトークライブの発展を牽引し、トークライブを好み、それに対する理解を深めようとしている若者が増え始めている。これらの若者は、日中忙しく働いた後、夜になると小さな劇場(chǎng)に行って、生活の中であった出來事をおもしろおかしく話すタレントのトークライブを聞き、思いっきり笑ってストレスを解消している。人民日?qǐng)?bào)海外版が報(bào)じた。

友人らと集まって、互いにおもしろおかしいことを話し、楽しかったことを共有したり、嫌なことを笑って吹き飛ばしたりするというのが、多くの人にとって生活の一部となっている。それも、トークライブを取り扱った番組が近年、高い人気を集めている主な原因の一つだ。以前とは異なり、中國(guó)人も自信をつけ、善意のジョークや皮肉、ツッコミなどを受け入れる心の余裕ができている。こうした狀況は、若者には特にはっきり見られる。8月に閉幕したばかりの東京五輪で、「00後（2000年以降生まれ）」の選手は、勝っても負(fù)けても落ち著いた表情で笑みを浮かべ、観戦者も勝ち負(fù)けで一喜一憂したりするのではなく、試合を楽しんで観戦していた。これらはいずれも中國(guó)の今の若い世代の自信にあふれ、リラックスしている心の狀態(tài)の表れと言えるかもしれない。

またトークライブを取り扱った番組が人気となっているもう一つの理由は、若者らの暮らしに焦點(diǎn)を當(dāng)てている點(diǎn)だ。現(xiàn)在人気となっているトークライブを取り扱った番組は、より生活に身近な內(nèi)容にするために、スタンダップコメディアンなどのトークを?qū)熼Tにしているタレントを出演させているほか、垣根を越えてさまざまな業(yè)界の人々をゲストとして呼んでいる。そして、より暮らしに身近な、暮らしにまつわるテーマを選び、結(jié)婚や男女、家庭、健康、職場(chǎng)といった現(xiàn)実社會(huì)の話題にスポットを當(dāng)てている。このように誰もが日々の暮らしの中で経験することは、いずれもトークライブのテーマにすることができる。そして、色々な事柄に対する、色々な考え方を、おもしろおかしく話しながら、共鳴し、共感を覚え、共通の認(rèn)識(shí)を形作っていく。実際の暮らしと融合させながら、トークライブは多種多彩な中國(guó)の青年文化をも描き出している。

若者がそれを見て楽しみ、リラックスできるかが、トークライブを取り扱った番組が生き殘るためのカギで、おもしろいだけでなく、意義の有無によってその価値も決まる。中國(guó)では新たなジャンルであるトークライブを取り扱った番組というのは、視聴者やユーザーの監(jiān)督が必要で、批判されたり、提案されたりしながら、少しずつ調(diào)整していかなければならない。そして、健全な內(nèi)容や蕓術(shù)的表現(xiàn)、溫かみのある観點(diǎn)などを通じて、社會(huì)の主流価値と最大限共存し、その質(zhì)を高め、息の長(zhǎng)い番組にしなければならない。(作者：清華大學(xué)教授?尹鴻)

（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2021年9月14日