
(畫像出典:四川省文物考古研究院)
標(biāo)高3750メートルの高原で太古の昔に人類の活動があったのだろうか。考古調(diào)査隊がこのほど甘孜州蔵(カンゼ?チベット)族自治州稲城で発見した皮洛遺跡は、その答えを示した。
國家文物局は27日、「考古中國」重要プロジェクト進(jìn)捗活動會を開き、稲城皮洛遺跡の重要な考古學(xué)的発見の成果を初公開した。
標(biāo)高3750メートルの青蔵高原(チベット高原)東部で、考古調(diào)査隊は時空的な位置が特殊で、規(guī)模が大きく、地質(zhì)の保存狀況が良好で、文化的序列がはっきりしており、遺物?遺跡が豊富な舊石器時代の大型広野遺跡?皮洛遺跡を新しく発見した。また遺跡から東アジアで最も美しい手斧を発見したことで、「東洋の早期人類文化は西洋より遅れていた」という學(xué)説が完全に荒唐無稽であることを証明した。
■標(biāo)高3750メートルの高原で、100萬平方メートル近くの舊石器時代の遺跡を発見
四川省文物考古研究院舊石器研究室の鄭喆軒室長によると、皮洛遺跡の面積は全體で約100萬平方メートルで、年代は今から少なくとも13萬年以上前。
鄭氏は、「高原で100萬平方メートル近くの舊石器時代の遺跡が見つかるとは非常に不思議なことだ。遺跡の発掘後、考古學(xué)従事者は1萬點近くの石製品を発見している。うち7つの文化層から6000點以上の石製品が出土しており、地表で3000點以上を収集した。これは太古の人類の現(xiàn)地における活動の頻度と強(qiáng)度が非常に高かったことを示しており、従來の認(rèn)識を覆した」と述べた。
■東アジアで最も美しい手斧が出土

(畫像出典:四川省文物考古研究院)
5カ月にわたる発掘及び地表遺物の體系的な採取により、考古學(xué)従事者は多くの人類の活動シーン、火の使用、石器製造の痕跡を発見し、6000點以上の石製品を取得した。
うちアシュール文化の代表的な石器である手斧は心を躍らせる発見となる。アシュール文化はアフリカ、西ヨーロッパ、西アジア、インドの舊石器時代早期文化だ。フランス?アミアンのサン?タシュール遺跡で最も早く見つかったことからその名がつけられた。
今回の皮洛遺跡の発掘調(diào)査では、現(xiàn)在までで世界で標(biāo)高が最高の、數(shù)が豊富な、地層と時代がはっきりしているアシュール技術(shù)の遺物が出土した。手斧や薄刃斧などのアシュール文化の石製品は、現(xiàn)時點で東アジアで形態(tài)が最も典型的で、製造が最も精巧で、技術(shù)が最も成熟した、組み合わせが最も豊富なものとなっている。
中國舊石器考古専業(yè)委員會の高星會長ら専門家は、この発見は西洋の後期アシュール遺跡の出土品に匹敵でき、東アジアで初めて発見された確かなアシュール技術(shù)體系の出土品であることは間違いない。
■早期の人類によるチベット高原征服の歴史が明らかに
このチベット高原に位置する舊石器時代の遺跡は「砂礫石器―アシュール技術(shù)體系―剝片石器體系」という舊石器時代の文化発展のプロセスを完全に留めており、體系的に示しており、初めて中國西南地域の象徴的な舊石器時代文化序列を構(gòu)築した。
鄭氏は、「同一エリアで人類の3つの文化的段階が見つかるのは世界的にも非常に稀だ。この3つの発展段階は文化の変化を示しており、人類の高原征服の歴史をはっきり反映できる」と説明した。(編集YF)
「人民網(wǎng)日本語版」2021年9月29日
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