スナメリを輸送車両まで運ぶスタッフたち（4月25日撮影?伍志尊）。

湖北省の長江天鵝洲長江スナメリ國家級自然保護(hù)區(qū)で生息域外保全された長江スナメリ4頭が今月25日、長江の主流である新螺區(qū)間と石首區(qū)間に放流された。長江の生態(tài)環(huán)境が継続的に回復(fù)し、生息域外保全される長江スナメリの個體數(shù)が急速に増加しているのをベースに、中國は今回初めて、生息域外保全された長江スナメリの野生復(fù)帰に向けた放流を?qū)g施した。今回の放流は、長江スナメリの個體群の數(shù)の増加促進(jìn)や長江スナメリ保護(hù)技術(shù)の発展促進(jìn)といった面で重要な意義がある。新華社が報じた。

プールで放流を待つスナメリ（4月25日撮影?伍志尊）。

長江スナメリ（以下、スナメリ）は、中國で國家一級重點保護(hù)野生動物に指定されている。中國農(nóng)業(yè)農(nóng)村部(省)が2022年に展開した全流域におけるスナメリの科學(xué)的検証では、スナメリの個體數(shù)は1249頭にまで回復(fù)し、2017年の1012頭と比べると、減少に歯止めがかかり、増加に転じる歴史的ターニングポイントとなった。また、スナメリの生息域外保全活動も目覚ましい進(jìn)歩を遂げており、湖北省の長江天鵝洲長江スナメリ國家級自然保護(hù)區(qū)における生息域外保全により繁殖したスナメリは約100頭に達(dá)している。長江の生態(tài)環(huán)境が継続的に回復(fù)し、生息域外保全されるスナメリの個體數(shù)が急増していることで、その放流や野生復(fù)帰などに有利な條件としっかりとした基礎(chǔ)を提供している。

放流された後、水面に姿を表したスナメリ（4月25日撮影?伍志尊）。

今回放流された4頭は、いずれも湖北長江天鵝洲長江スナメリ國家級自然保護(hù)區(qū)で育ったスナメリだ。長江に放流された4頭は今後、農(nóng)業(yè)農(nóng)村部?長江流域計畫弁公室の指導(dǎo)の下、科學(xué)研究機(jī)関が、約3ヶ月間追跡調(diào)査を行うほか、その適応能力や健康狀態(tài)を継続的にモニタリングし、評価していくことになっている。もし健康狀態(tài)に問題が生じたり、野生の環(huán)境に適応できていないといった狀況が確認(rèn)された場合、関連當(dāng)局がすぐに必要な救済措置を講じることになっている。

放流されたスナメリを望遠(yuǎn)鏡でチェックするスタッフ（4月25日撮影?伍志尊）。

中國科學(xué)院水生所の副研究員?郝玉江氏は、「生息域外保全されたスナメリが初めて長江の主流の自然水域に放流されたことは、スナメリの個體數(shù)の継続的回復(fù)や遺伝的多様性水準(zhǔn)の改善につながる」と期待している。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2023年4月26日