海南省林業(yè)局の李新民副局長は10日、海南省?？谑肖情_催された「2023年『文化遺産と自然遺産デー』」をテーマにしたイベントの開幕式で、「當(dāng)省は、『海南省の熱帯雨林と黎（リー）族伝統(tǒng)集落』を國際連合教育科學(xué)文化機(jī)関（ユネスコ）の複合遺産（文化遺産と自然遺産）として申請(qǐng)する活動(dòng)を本格的に始めた」と明らかにした。中國が複合遺産の申請(qǐng)を行うのは、1999年の「武夷山」以來、実に24年ぶりとなる。中國新聞網(wǎng)が報(bào)じた。

現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で、世界には「複合遺産」が39件あり、そのうちの4件（泰山、黃山、峨眉山と楽山大仏、武夷山）が中國にある。

「無形文化遺産の保護(hù)に関する條約」によると、複合遺産は「文化遺産」と「自然遺産」それぞれの登録基準(zhǔn)のうち、少なくとも1項(xiàng)目ずつ以上が適用されたものを指す。海南島には、豊富で、多様性ある自然資源、さまざまな時(shí)代の文化遺産があり、「海南省の熱帯雨林と黎族伝統(tǒng)集落」はそれらを代表しており、2022年4月にはユネスコ世界遺産センターの「世界遺産暫定リスト」に組み込まれた。

海南省の「複合遺産」の申請(qǐng)に向けた活動(dòng)の技術(shù)チームを率いる北京大學(xué)の都市?環(huán)境學(xué)院の宋峰準(zhǔn)教授は10日、「中國に現(xiàn)在ある世界遺産の大部分は、もともとある自然保護(hù)拠點(diǎn)をベースにして生まれている。海南省の『複合遺産』申請(qǐng)活動(dòng)においては、極めて大きな優(yōu)位性を誇る海南熱帯雨林國家公園が重要な拠點(diǎn)となる」と説明した。

海南熱帯雨林は、中國において生物多様性が極めて豊かで、最も保存狀態(tài)が良く、一続きの熱帯雨林としては面積が最大で、複雑な生態(tài)系を形成し、世界における生物多様性ホットスポットの一つ。重要野鳥生息地(IBA)、絶滅ゼロ同盟（AZE）の保護(hù)地域でもある。黎族の伝統(tǒng)的な集落の形態(tài)や建築物は、同民族の人々が自然環(huán)境に継続的に適応し、生産や生活の必要に合わせて溶け込んできたという特徴を反映している。黎族の伝統(tǒng)的な土地の利用方法は、山、林、草原、田畑が土地に埋め込まれた多様化生態(tài)環(huán)境を作り出しており、特有の動(dòng)植物にとって不可欠な生息地と生育地を提供し、海南島の伝統(tǒng)的な住居環(huán)境下における特殊な生命共同體を形成している。

現(xiàn)時(shí)點(diǎn)で、中國には世界遺産が56件あり、その総面積は7萬平方キロ以上。貴重で、獨(dú)特な自然?文化遺産資源を効果的に保護(hù)し、生物と文化の多様性を維持し、世界遺産事業(yè)の発展に中國の経験と中國の力を提供している。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語版」2023年6月12日