資料寫(xiě)真

多くの人が「仕事モード」の漂う場(chǎng)所と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、ワーカーにとっての「第二の家」とも言えるオフィスだろう。しかし、中國(guó)のネットユーザーの間では最近、北京と上海を結(jié)ぶ「京滬高速鉄道」の車內(nèi)が、中國(guó)で「仕事モードのレベルがオフィス以上」と話題になっている。

ある月曜日の朝9時(shí)に、上海の虹橋駅から、北京南駅に向かう高速列車?G8號(hào)に乗って、「仕事モード」漂う車內(nèi)を體験してみた。

上海から北京までの距離は1300キロ以上で、所要時(shí)間は4時(shí)間半。時(shí)速350キロで移動(dòng)するその車內(nèi)で、多くの乗客がノートパソコンを開(kāi)いて仕事をしていた。そのため、京滬高速鉄道は、「仕事モードのレベルが最も高い高速列車」や「ワーカー専用列車」などと呼ばれ、話題となっている。

では、乗客たちは何をそんなに忙しく働いているのだろうか？寧さんと鹿さんという女性の2人連れに聲をかけてみると、鹿さんは、「今日は出勤日なので、土日に溜まっていた仕事を片付けていた」と話してくれた。

エレクトロニクス業(yè)界で働く2人は、出張が多く、1ヶ月に少なくとも2回は北京と上海間を往復(fù)しているのだという。

この列車には、2人のように、仕事をしている乗客がたくさんおり、展示會(huì)関係の仕事をしている人や、IT関係者、醫(yī)療関係者など、その業(yè)界もさまざまだった。そしてその仕事の多くが出張だった。ある乗客は、「1ヶ月の大體3分の1から半分は出張している」と話していた。

平日も週末も、高速列車はほぼ満席となっている。乗務(wù)員の戴心妍さんによると、「ノートパソコンを開(kāi)いて、キーボードを操作したり、電話をかけたりしている乗客がとても多い」という。

乗車チケットが手に入りにくい京滬高速鉄道の魅力は？

ある乗客は、「北京と上海は中國(guó)の主要な大都市。ビジネスでの往來(lái)が多い。所要時(shí)間もそれほど長(zhǎng)くないこともあるが、なによりパソコンを使えるというのが利用する主な理由。飛行機(jī)だと使えないから」と話していた。

全長(zhǎng)1318キロの京滬高速鉄道は、北京市?天津市?河北省と、長(zhǎng)江デルタを結(jié)び、沿線の人口は中國(guó)の総人口の4分の1以上を占めている。

今回取材で乗車したG8號(hào)は、同鉄道の基準(zhǔn)となっている列車で、北京と上海を4時(shí)間27分で結(jié)んでいる。猛スピードで走る列車の車內(nèi)で、乗客もまた1分1秒も無(wú)駄にすることなく、仕事に勤しんでいる。そんな「仕事モード」漂う車內(nèi)には、夢(mèng)や楽しみを原動(dòng)力にして頑張っている人もいる。ある乗客は「勤務(wù)時(shí)間の8時(shí)間をフル活用し、殘業(yè)はできるだけしないようにしている。8時(shí)間を最大限活用できれば、週末を存分に楽しめるから」と話していた。

夕方になり、午後5時(shí)に北京を出発する列車に乗ると、忙しい1日を過(guò)ごし、疲れた表情を浮かべる乗客も多かった。それでも、インタビューが始まると、話題はやはり「仕事」。「趣味が仕事になった」や「社員と會(huì)社は一緒に進(jìn)歩していくもの」、「普段の取り組みや自分のアイデアを確実に実行することで、社會(huì)が変わるよう働きかけることができて、とても楽しい」と話していた。

靜かな車內(nèi)で多くの乗客が仕事をしているこの「中國(guó)で仕事モードのレベルが最も高い列車」は、勤勉に働く中國(guó)人と強(qiáng)靭性が高く発展し続ける中國(guó)経済の縮図でもあると言えるかもしれない。（編集KN）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2024年11月20日