カラチョウザメは長江水生生物の象徴種であり、中國固有の古くからある希少な魚類でもあり、「水中の國寶（特別天然記念物）」とも稱される。長江の野生のカラチョウザメは近年少なく、8年連続で自然繁殖が確認(rèn)されていない。そこで、人工繁殖されたカラチョウザメの増殖放流により、長江のカラチョウザメ個(gè)體群の數(shù)を補(bǔ)充することが、カラチョウザメ保護(hù)の重要な手段となっている。カラチョウザメの増殖放流イベントが8日、長江荊州區(qū)間で行われた。中央テレビニュースが伝えた。

カラチョウザメは放流前、一時(shí)的にプール內(nèi)で待機(jī)する。これは長江の水環(huán)境に事前に適応できるようにするためだ。作業(yè)員はさらに長江の水をろ過し一時(shí)飼育プールの水源とし、同時(shí)に酸素供給裝置も設(shè)置した。

特筆すべき點(diǎn)として、多くのカラチョウザメの體をよく観察すると、超音波モニタリング裝置が取り付けられていることが分かる。これは神経や血管が通っていない背中に設(shè)置されるため、傷や痛みを與えることはない。この超音波裝置と長江や沿岸部のモニタリングステーションを組み合わせることで、川と海の間の移動経路を追跡でき、人工繁殖されたカラチョウザメの自然環(huán)境への適応?duì)顩rを把握することができる。

科學(xué)研究機(jī)関の昨年のデータによると、放流された5歳以上のカラチョウザメが長江河口に到達(dá)した割合は50％に達(dá)した。これはカラチョウザメの増殖放流が野外個(gè)體群に対して一定の補(bǔ)充効果を発揮したことを物語っている。

取材によると、昨年のカラチョウザメの放流規(guī)模は初めて100萬匹を超えた。試算によると、すでに約11萬匹の幼魚が長江河口から海に入っている。これほど大規(guī)模なカラチョウザメ増殖放流の稚魚はどこから得られるのだろうか。人工繁殖されたカラチョウザメはどのようにして成長するのだろうか。

荊州市カラチョウザメ保護(hù)センターを訪れてみると、そこには「大きな家」があった。直徑は40メートル、深さは4.5メートル。これほど広々とした空間は、第一世代のカラチョウザメのためのものだ。同センターの周青センター長は、「第一世代とは、長江に生息していた野生の親魚から人工繁殖により生まれた世代を指す。カラチョウザメの性成熟期は平均15歳前後で、より広いスペースを與え、長江の野生環(huán)境を模倣することで、より良く成長?生息できるようにしている」と述べた。

カラチョウザメ保護(hù)拠點(diǎn)には、昨年末に誕生した生後6カ月の第一世代の稚魚がいる。周氏は、「カラチョウザメの稚魚は水質(zhì)に非常に敏感だ。通常はカラチョウザメの稚魚の飼育に井戸水を用いている。井戸水のミネラル分が非常に少なく、また水溫も安定しているため、稚魚の生存率を大幅に高めることができる。人工繁殖されたカラチョウザメは、長江の野生個(gè)體群の回復(fù)に活力を注入することになるだろう」と述べた。（編集YF）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年5月9日