中國の伝統(tǒng)楽器?古箏で「千本桜」を弾く動(dòng)畫が、動(dòng)畫サイト「bilibili」（ビリビリ）の「必ず見るべき98の動(dòng)畫」に選ばれ、再生回?cái)?shù)がすでに6000萬回に達(dá)している。演奏と動(dòng)畫配信を手がけるパーソナリティの「墨韻」さんは、ファンの間で「古箏の教祖」と呼ばれている。海外のSNSプラットフォームでも、「墨韻」さんの演奏が多くの視聴者を虜にし、なかでも「ホテル?カリフォルニア」を演奏した動(dòng)畫の再生回?cái)?shù)は2000萬回を突破した。

この口元を覆面で覆った女性と中國の古箏という組み合わせの動(dòng)畫の人気は高まり続けており、これまでに発表された動(dòng)畫の中國內(nèi)外での再生回?cái)?shù)は延べ1億回を超えた。

2014年、當(dāng)時(shí)まだ學(xué)生だった「墨韻」さんは、古箏でボカロ曲「千本桜」を演奏する動(dòng)畫を初めてビリビリに投稿した。するとすぐにたくさんのネットユーザーが関心を示し、「見事な弦さばき」といった感嘆のコメントが寄せられた。

動(dòng)畫は評(píng)判になったが、「墨韻」さんの生活にそれほど大きな影響はなかった?！府?dāng)時(shí)はまだ學(xué)生で、ネットに使える時(shí)間もそれほど多くなく、學(xué)業(yè)が大事な時(shí)期だったので、現(xiàn)実の生活はこの動(dòng)畫が注目を集めたからといって、それほど影響を受けることは無かった」という。

それでもネットユーザーから數(shù)多く寄せられた肯定的な反応は、「墨韻」さんにその職業(yè)選択において、次第に「自分が本當(dāng)に好きなことをしよう」と考えさせるようになった。

「墨韻」さんは、「私は専門的な音楽教育を受けたわけではないが、小さい頃から古箏を弾いてきたし、この楽器が大好き。そのため大學(xué)で學(xué)んだ専攻の仕事より、古箏クリエイターになる方がよいと思った」と振り返った。

古今東西の「次元の壁」を打ち破る

「墨韻」さんは古箏への熱い思いを抱きながら、「古箏パーソナリテ?！工蔚坤驓iき出した。二次元の世界が好きなことから、まず最初に演奏したのはマンガ?アニメなどの音楽だった。

その後、「墨韻」さんは「次元の壁」を相次いで打ち破ることになる?！笜赜煜隆工洹溉f神紀(jì)」といった中國風(fēng)楽曲も演奏すれば、三星堆博物館や中國初の國産AAAゲーム「黒神話：悟空」との異業(yè)種コラボレーションも実現(xiàn)させた。

ここ數(shù)年は、西洋の器楽曲も「墨韻」さんのアレンジ?創(chuàng)作の重要なインスピレーションの源となっている?！弗ぉ`グルスの『ホテル?カリフォルニア』という曲は、旋法が古箏で弾くのに非常に適している」という。

さらにこの曲の「ホテル」のイメージは中國古代の客棧（宿屋）と通じる部分があったため、その衣裝やセットでは香港映畫「新龍門客棧（ドラゴン?イン）」を參考にしたという。

チターでも琴でもなく古箏

「墨韻」さんの動(dòng)畫を見た海外のネットユーザーの多くが、コメント欄に「この楽器は何？初めて見た」と書き込んでいる。また、なかには古箏と日本の琴を混同するユーザーもいた。

「墨韻」さんは、「中國の翻訳者はこれまでずっと英語の語彙で中國固有の事物を翻訳してきたが、実際は不正確な翻訳も多かった?，F(xiàn)在、いろいろなところで古箏を『zither（チター）』と訳しているのを見るが、チターは古箏ではなくドイツやオーストリアの伝統(tǒng)楽器だ」との見方を示す。

「墨韻」さんは、若い世代は古箏などの中國伝統(tǒng)楽器を世界へ羽ばたかせることができると信じている。そして、「今後、世界のより大きな舞臺(tái)で、『古箏』という本來の名前で自信をもって紹介しさえすれば、より多くの人にこの楽器は本當(dāng)は『古箏』という名前なのだと知ってもらえる」と語った。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語版」2025年5月14日